読んでてすごくすごくジレジレ、ハラハラします。
バレたらどうしょう?
いつバラす?
次のページをめくる度に読者もドキドキします。
煮詰まりきった恋心だからこそ、本当のことを告げるには偽りの恋人の立場が幸せすぎるっていう主人公の気持ちが甘美で切ない。
何より、ここまでか!と言いたくなるほどの幼馴染みの鈍感力&アウトオブ眼中なのが、また切なくて。落差が大きすぎて、偽り続ける主人公に味方してしまう。
とても丁寧に感情が書かれています。
「本物の君」「本物の私」「偽物の私」という表現がサブタイトルにも使われていますが、とても素敵な使い方で、主人公の成長が嬉しくなります。
少しずつラストに向かっていく変化にすごくドキドキします。
ジレジレ恋愛好きさんには、とてもおすすめです。
すでに完結されてますが、後日談とか未来のお話があればぜひ読んでみたいです。