番外編④後編
そして午前中に掃除を終わらせ3人で昼食を食べ買い物へと出掛けた
お兄ちゃん達見てみて大きいツリーだよ
そこにはクリスマスのデパート特有の特大ツリーが立っていた。
妹はテンションが上がって子供のように跳ねてはしゃいでいた本来小学4年生ならこの位子供らしさが会ってもおかしくないのかと思いながら後ろで弟と一緒に眺めていた。
そして妹達とクリスマスの飾り付けを買い帰路に着いた買い物だけでも大変だと言うのにこれからの飾り付けのことを考えると憂鬱だ母親達がひな壇やクリスマスツリーを出したがらないのが何となくわかる気がすると考えながら飾り付けを3人がかりで始めた
お兄ちゃんこれは何処?
あ〜それは
兄ちゃんツリーの飾り付け終わったよ
ありがとう
ケーキ貰ってくるから後は頼んだよ
うん任せといて兄ちゃん
帰って来てから休み無しでパーティーの準備は疲れたな
あぁ前までは人手がいたから楽だったけど3人だとね
じゃあ始めようか
うん
メリークリスマ〜ス
パン パン パンとクラッカーを鳴らしパーティーが始まった
大きいの貰いっと
あ〜お兄ちゃんずるーい
早いもん勝ちだよ〜だ
も〜
ほらケーキのいちごあげるよ
わぁありがとうお兄ちゃん
も〜お兄ちゃんは甘いな〜
何がだよ〜妹を甘やかすのはお兄ちゃんの特権だぞ
そしてあっという間にパーティーは終わってしまった
ふ〜ツリーとかは明日片付けるか
ねぇお兄ちゃんこれ
弟が僕に何かを持ってきた
んッ何?
これって
弟の手に握られていたのは僕達が見たことの無い手紙それと小包だった
だが手紙と小包は決して新しい物じゃなかった誰からのだろうと小包と手紙を開けてみるとそこには小包には姉が生前使っていたであろう手帳と帽子が入っていたそして手紙の方には兄の名前が書いてあった。
妹,弟達へ
いつも貧しい思いをさせている事に後悔をしていたが
ギュウギュウになりながら寝る事が1番に楽しいことだと言ってくれた事が嬉しかった。そして毎年家族でするクリスマスパーティーで皆が貧しい事を忘れて楽しそうにはしゃぐ姿を見るのが1番好きだ来年もクリスマスパーティーをして皆がはしゃぐ姿を見るのが楽しみだ。
○○より
そこには兄の手で書かれた手紙があった兄が僕達の事をそんな風に思ってくれていたことに嬉しさと会えない寂しさがあった。目には自然と涙が溜まり泣いてしまっていた僕が一番上だと自覚を持ってからは泣かないようにしてきたが涙が止まることはなかった。隣を見てみると弟も泣いていた横から手紙の内容を見たのだろう。
お兄ちゃんクリスマスプレゼントとしてこの手紙を僕に譲ってくれない?
あぁいいよ
その代わりその手帳僕に譲ってくれ
2人とも涙を流していたが自然と笑いが込み上げてきた。
お兄ちゃん達なんで泣きながら笑ってるの?
あぁ桂子これ
なにこれ?
サンタさんからのクリスマスプレゼントだ
うわぁ〜ねぇこれって
うんお姉ちゃんの使ってた帽子だよ
うわぁ〜やったやった
ありがとうサンタさん
ねぇお兄ちゃん
何?
お姉ちゃん達も仲良く過ごしてるのかな?
そうだね何処かで会っていたら仲良く過ごしてるかもね
香華あの日記のやつ手紙にしてクリスマスプレゼントにしたの?
そうだよお兄ちゃんまぁでもクリスマスプレゼントとして渡す前に私もポックリイッちゃったからさ
大丈夫大丈夫ついでに私の使ってた手帳とか昔使ってた帽子とかも入れてるからほら私の黒歴史も入れたしさおあいこおあいこ
あぁ〜弟達にあの日記それも一番恥ずかしいやつ見られてると思うと恥ずかしい〜
あっははは
12月24日今日も誰も怪我や病気なく過ごせました。
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