29話②
お兄ちゃんそもそも私がこっちに来たのはお兄ちゃんを探すためだったんだよ
僕を?
そう,お兄ちゃんが行方不明になってから4年も経ったんだから
待って4年って
そっか実はねお兄ちゃんこっちの世界の時間軸と元々居た世界の時間軸には大きなズレがあるみたいなのお兄ちゃんがこっちの世界でどれだけ居たかは分からないけどね
じゃあ大体僕がこっちに来てから4ヶ月位だから…
こっちの世界の1ヶ月が私たちのもといた世界で約1年って事になるわね
そんなに月日が経ってたんだ
ちょっと話がズレたから元に戻すと私達はあの後そうお兄ちゃんが行方不明になった後,大体半年位はあの家にあった貯蓄を使って生活出来たんだけどやっぱりずっとは無理でね。その後皆で施設に入ったのそれで色々大変で何とか落ち着いた頃にはお兄ちゃんが行方不明になって1ヶ月が経った頃だったわ。
それでやっと落ち着いたから私はお兄ちゃんの捜索に乗り出したの勿論お兄ちゃんが行方不明になったすぐあとにでも探したかったけど皆の事もあって探す事がなかなか出来なかったのでも皆で施設に入れてやっと探す余裕が出来たからお兄ちゃんを探したわ。
その後お兄ちゃんが消えた所に行って色々痕跡を探したり過去の行方不明事件を調べたりしてたでもこれといった成果も出なくてでもある日お兄ちゃんが行方不明になった日に近くにいたって人と会えたんだけどその人が言うには本当にニュースと同じ黒い球体が会ったのは間違いないって言ってたのそれで色々調べたけど進展がなかったのそして3年間ずっとお兄ちゃんの事を調べていつの間にか私も死んでたの。
えっそれって
うん私,過労死しちゃったみたいでねその後神って言う人に会ったのそれで,家族の事を知らないかって聞いたらこの世界にいるって教えてくれてそれで今に至るんだよ。
そんな事になってたんだ
そうだよお兄ちゃん
ごめんね僕のせいで…
ううんお兄ちゃんは悪くないよ…悪いのは魔王軍の奴らだから
そんな,違う
知ってるよお兄ちゃんお兄ちゃんをこっちの世界に連れてきたのは魔王軍だって
どうしてそれを知ってるの?
とある人から聞いたんだよ
ねぇお兄ちゃん私と一緒に暮らそあんな悪い奴らと一緒にいないでさ
違うよ香華あの人たちは悪くないよ
なんで?
お兄ちゃんをさらって私達家族をバラバラにしたあの人たちどうしてお兄ちゃんが庇うの?
……だからムーランさん達を?
ムーラン?あぁあの勇者一行ねそうだよ全てはお兄ちゃんを取り返すため
ねぇ!聞いて
ビクッ お兄ちゃんどうしたの?
確かに僕を拐ったのは魔王軍のひとだよでも魔王軍の人達は僕に優しくしてくれて香華が思うほど酷い人達じゃないよ。
ねぇ香華魔王軍ってだけで悪い人達だって思い込んでない?
それはそうだよだって魔王軍だよ
じゃあさ香華,僕の事もお兄ちゃんの事も信じられない?
そんな事は…
だったらさお兄ちゃんの事を信じてそして一緒に謝ろう
僕も家族に悲しい思いをさせちゃってごめんね
ううん…いいよ゛おにぃぢゃん
よしよし
その後香華は一晩中僕の胸で泣き続けたそして泣き疲れた妹と僕は抱き合うように眠りへとついた…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます