漫画ができるまで。

平城山 松前

プロローグ

 ここはロッジ。タイリクオオカミは次のページに移る時に少し筆が止まった。


「うーん、これどうしようか。」

「どうしましたか!先生ェ!」

「ちょっと、実物を見て来たくてね。」

「噂の『ロケ』ってやつですね!先生について行きます!」

「いや、キリンにはすでに書いてあるものを守って欲しいんだ。なくすと新刊が出るのが遅くなるよ?」


 アミメキリンはそう聞くと焦った。


「わ、わかりました、先生ェ!」

「あ、オオカミさん外出されるんですね。何日位で戻って来ますか?」

「そんなかからないと思うよ、往復で数日くらいはかかるかな?」

「わかりました!行ってらっしゃいませ!」

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