読史の断片録
河東竹緒
序、というほどでもなく。
こんにちは。河東竹緒と申します。
八は末広がりで縁起がいい数字だそうです。たぶん、偶数=陰の最大数かつ奇数=陽の最大数である九の一つ下、ということもある気がします。
『易』に「亢龍、悔いあり」と申します通り、何事も極まればあとは落ちるだけ、満月は欠けゆくよりなく、中国の方々はMaximumは避けるべきとお考えの節もあり、それゆえの八好みなのかな、と。
なんで、八月八日だからなんかしてみっかと思いました。
『続三国志』という400年ほど前に中国で書かれた『三国志演義』の二次創作を300年ほど前の江戸時代に翻訳した軍記物を100年前の明治時代に早稲田大学が印刷・出版した古書を使い、本サイトの片隅にお邪魔して翻訳しておるわけですが。
第2弾『続三国志II』は2018年9月24日に完結予定、翻訳はほぼ終わりつつあります。
とはいえ。
翻訳を一周したくらいでは文章は生硬ですし、誤りもございます。手直ししなくては読みにくうございますし、▼や◆を付した注も調べなおさなくてはなりません。
それはつまり、とりもなおさず原書に加えて『後漢書』『三国志』『晋書』『資治通鑑』『讀史方輿紀要』などの史料をひっくり返さねばならないということでもあります。
メンドくさっ。
別に研究ちゃうねんからそんなせんでも。。。
まあ、何事も前向きに捉えるのが肝要です。手間がかかることは間違いありませんが、読み直して気づくことも多々ございます。
ただ、近年とみに記憶力が衰えており、気づいたことを一々覚えてもいられません。
頭部MRIで異常は見つからなかったものの、昨日の夕飯さえ思い出せないわけですから、せっかくの気づきも書き留めなくては記憶の闇に埋もれるばかり、一度埋もれてしまえばふたたび日の下に出てくる保証はございません。
それはなかなかにもったいない。
そこで、『続三国志』のリライトや再調査、その他の調べ物を行いながら、掻き集めた断片を放り込んでおこう、というのがこの作品というのも気がひける備忘録の位置づけとなります。
つまり、誰も得をしない断片的知識を放り込むためのハコということです。ついったー垂れ流しはあまり好みではないのですね。
たぶん、「ぎゃー全然分からんー」という七転八倒が公開される可能性が高く、ある意味、それが一番面白いかも。
タンスの角に足の小指をぶつけるような、「(実害がない)他人の不幸は蜜の味」ということもございます。
すなわち、残念ながら内容は玉石混交、たいがい石です。玉があるかも疑わしい。しかし、一部の方の暇つぶしくらいにはなるように努めたいと考えております。
なお、章割などは試行錯誤を予定しておりますので、ある日ガラッと変わってしまう可能性もあります。
更新は気力・体力・ネタの三拍子が揃ったタイミングに限っておこなうため、月が満ちる周期とおっつかっつ、下手を打てばそれ以下という可能性もなきにしもあらず。
この、序のような何かを書いた時点では、まだ上げるべきネタがないという事実がすべてを物語っております。
つまり、忘れた頃に更新される可能性が高いとも言えます。おおむねは口ほどにもない結果に終わるであろうという予想も容易に成立するというものです。
あまりマジメに捉えず、気怠い午後にそんなんあったなと思い出す、そんな程度にお考え頂ければと思います。
平成三十年八月八日深更。
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