【背景シナリオ】山のあなたにも花は咲く-プロローグ-
一譲 計
1.遺跡
近くの村に住むある少年は、探検に出かけた森で何かに呼ばれたような気がした。感性に身を任せて歩いていると、木々が少し開けて、そこには悠久の時に洗われた都市がひっそりと佇んでいた。
かつて城門を支えていたであろう柱の間を抜け、崩れた天井に塞がれた本殿の周りをぐるりと回ってみると、古びた塔のふもとに出た。見ると、茶色くくすんだ分厚い木の扉が少しだけ開いていて、そこから上へと続く階段が見える。誘われるように近づくと、螺旋を描いて伸びる階段を見上げた。てっぺんはとても遠いながら、どうやら階段はそこまで続いているようだ。
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