RESTART

山吹K

第1章 RESTART

story1

どうしてこうなっているのだろうか。

さっきまで楽しいパーティーの準備をしていたはずなのに。

そうライは呟いた。


汚れた絨毯、テーブル。割れたグラスに花瓶。

そして顔やスーツにつく誰のかわからない血。

返り血を浴びた1人の男は笑いながら、手を天井に向けて言った。


「はーい、みなさんお疲れ様でしたー!」


やばい、と本能的にわかったのにも関わらずライの体は動かなかった。

それを見逃すわけなく、男は銃を構えて言った。


「残りは坊主、お前1人だな」

「な、なんなんだよ……」


たった1人でファミリーを潰した男に恐怖を感じていた。男は傷1つついていない。

さっきまでの笑顔はどこへやら。

一瞬にして顔を歪ませた。


「あれ、なんでお前俺の弾どこにも当たってないの?」


髪を掴まれ、無理矢理目を合わされる。

そんなこと、知るわけない。

そう言ってやりたかったけど、何も言うことが出来なかった。

どっちにしても、もう殺られる……。

ライがそう思った時だった。


「お前すごいな!」


掴んでいた手を離し、代わりにライの肩にポンと手を置いた。


「は……!?」

「だってお前見てみろよ」


男は死んだ仲間達を指差しながら言った。


「俺はお前以外のやつら、全員殺した。

なんでお前が生きてるかって、お前が強運の持ち主だからだよ」


いや、この人バカなのか。

もちろんそんなこと言えるわけなく、心の中で呟くだけだった。


「これってさ、運命じゃね……ってなんかビビってきたんだよな。

お前、名前は?」

「ライですけど……」

「俺、シグレっていうんだけどさ。

絶対俺ら仲間になるべきだと思うんだよね。だってこれ運命だし」


ペラペラと話を進めるシグレ。

それに対して、ライは冷静にこの人は何言ってるんだろと疑問に思っていた。


「……って、いきなり言われても困るよな。

俺も鬼じゃねぇし、2つの選択肢やるよ」

「2つの選択肢?」

「そう。1つは、さっきも言った通り俺の仲間になること。俺としてはこっちの方が理想だな」

「もう1つは?」

「俺の仲間にならない、って言うなら今すぐ殺す。仲間にならないやつに運命なんてないしな」


余裕そうな表情で、近くにあった椅子に座り足を組むシグレ。

仲間になったら、この人とこれから過ごすことになる。

ならなかった時点でライは死ぬことになる。

普通の人だったら、ライもすぐ仲間になっていただろう。

でも、『運命』とか意味不明なこと言ううえに、見ず知らずの人を急に仲間にするなんてどう考えても危ない人。

ライにとって、これはかなりの難題だった。

もし生きていても死んだ方がましだ、と思えるようなところの可能性も十分あるからだ。


「え、これ悩むこと?

普通に俺と仲間になること選ばない?」

「あなたがもう少し普通の人だったら、俺もすぐに仲間になりますよ」


そう言うと不思議そうな表情をした後

「俺は普通に常識あるぞ」

と言った。


「常識ある人は、そう簡単に仲間になんてしませんよ。

返り討ちとか考えますし」

「……まあ、確かにそうかもな」

「なら……」

「でも、人間なんて関わったってわからないことたくさんあるだろ?」

「え?」


わからないこと?

ライは一体どんな意味なのかわからなかった。


「いつも笑ってるくせに苦しんでるやつとか、口に出さないだけで人を大切に思ってるやつもいる。

それなら、知ってるやつだろうと知らないやつだろうとそう変わらないだろ?」


シグレの言葉は、ライの胸にスッと入り込んでいた。

確かにそうかもしれない、と納得してしまった。


「なんつーか、お前つまんねぇな。

本見てその通り生きてんの?」


シグレは、容赦なくライに言った。

その後も

「顔も普通だし、強そうでもないし、特徴ないし、逆に何が出来るの?」

グサグサとライの胸に突き刺す。


「どうせこのファミリーの中でもクズだろ、お前」


見透かしたように言うシグレにライは掴みかかった。

それは自分が言われたくないワードをピンポイントで言われたからだ。


「お前に俺の何がわかるんだよ!!」


言った瞬間、やってしまったと思った。

シグレの目は、仲間を殺した時と同じ位に冷たく暗くなっていた。

やばいって自分でもわかっているのに、なぜか口が止まらない。


「そんなこと、自分が1番わかってる!

確かに俺はファミリーのクズだ。

仕事は、雑用とハッキングだけ。

戦わせてもらうことなんてなかった。

それでも、俺は……」


俺は、ずっとここにいたんだ。

7年間いた恩が全くないわけではない。

ここにいたことが全て無駄だったなんて思わないためにライは反抗した。


でも、それをシグレに言う必要もない。 シグレを責める必要もない。

それはわかっていたことなのに、なぜか口が止まらない。

塞ぎたい口は開き、言葉を紡いでいく。


「俺はお前を許さない!!」


ライは少し息切れした呼吸を整えていると、ニコッと不気味に笑うシグレに恐怖を抱いた。

そして、パチパチと拍手をした。


「いやー、素晴らしい!

素晴らしい発表だったよ」


あぁ、この人も俺をバカにしているのか。

口は弧を描き、目を細めて満足気にライを見つめているシグレになんとも言えない気持ちになっていた。


「まあ、そのお前のファミリーへの愛の発表も全然意味なくなると思うけどな」


何を根拠に言ってるんだ、そうライが言いかけた瞬間聞こえた足音。

そして、扉を開ける大きな音が響いた。

現れたのはファミリーの戦闘員。

戦いを終えた戦闘員が帰ってきたということは、ボスも帰ってきたことを示していた。


「こ、これは……どうゆうことだ!?」


顔色を変えて叫ぶボス。

驚くのも無理はない。

先にパーティーの準備をしていたのに、いつの間にか血のパーティーに変わっているのだから。


「ライ、これはどうゆうことだ。

まさか、お前……」


『ファミリーを裏切ったのか』

そう言われた瞬間、ライは鈍器で殴られたような衝撃を受けた。


「な、何言って……」

「あいつが裏切り者?」

「なんだと?」

「ち、違う」

「ライ……。

ファミリーの『お荷物』がスパイだったのか。

今までご苦労だったな。分かったなら今すぐ死んでくれ!!」


なんでこんなことに?

ライは胸が冷たく冷えていく感覚を感じていた。


「まあ、元々いてもいなくても変わらないし」

「あいつってなんのためにいたの?」

「知らね」


ぎゃはは、と笑う戦闘員達。

あれ、俺ってこんなに必要とされてなかったんだっけ。

俺ってなんでこんなとこにいたんだっけ。

何もかもわからなくなって、ただただここから消えたい。

そう思って、ライは無意識に殺された仲間が使っていたナイフを拾い首元に当てたときだった。


「おい」


椅子に座りながら、銃を投げクルクルと回転させるシグレ。

後ろを向いていて、表情は見えない。


「誰の許可とって死のうとしてんの?」

「誰って……」


こんなときに何言ってるんだ、この人は。

そう思ったのは、ライだけではなかった。


「なんだお前は!」


ボスがダンッと机を叩きながら言うと、シグレは動じることもなく睨みつけながら言った。


「うるせぇよ、じじい。少し黙ってろよ」

「な!?この若造が!!

おい、お前ら!先にあいつを殺れ」

「了解!」

「おい、じじい。一応聞くけどさー……。

本当に俺1人で来てると思ってんのかよ」


そう言った瞬間、黒い影が2つ上から降りてきた。

そして、本当に一瞬だった。

戦闘員の後ろに降りてきた黒い影は、ザシュッという音と共に血飛沫を飛ばした。

1人は刀を、1人は鉤爪をつけていた。

バタッと倒れるさっきまでシグレを襲おうとしていた戦闘員達。

ライもボスも驚きが隠せなかった。


「おぉ、2人ともサンキューな」

「お安い御用だ」

「礼を言うのはまだ早いと思うけど」


そう言って、男の見た方にはゾロゾロと集まる戦闘員達。かなりの人数。

戦闘員残り全員といったどころだろうか。


「いくらなんでも、3人じゃこの人数は無理ですよ、無謀すぎる!」


ライは3人の前に立って言うと、シグレはフッと笑った。


「まあ見てろよ、ライ。

お前が入るところの実力をな!!」


さっきあれだけのことを言ったのに、この人はまだ俺を仲間と思っていてくれてるのか。

そう思ったら、涙が零れていた。


このファミリーには、7年間もいて仲間じゃないと言われてきたライ。

それに加え、ボスのお気に入りでもなく、むしろ嫌われていた存在だった。

だから、ボスに『必要ない』って言われても普通だと思っていた。

ただ黙っていつも戦闘員の背中を見てただけだったから。

ライが戦闘員になりたい、と言ってもボスは首を縦に振ることはなかった。

ライは捨てられてもおかしくない状況だった。

だから、捨てられないように自分も戦えるって証明しようとライは努力を重ねてきた。

でも、それももう無意味になっていた。ボスに捨てられたから。

そんな存在を否定されたライのために戦ってくれてる人がいる。


「チッ、雑魚のくせに人数だけは多いな」

「そう言うなよ、ゼン。その方が燃えるだろ」

「今回は特別客もいるしな」

「固まってても意味ないから、向こうのやつらやってくる。あのガキ借りるから」

「あぁ、頼んだ」


走ってくるさっき降りてきたうちの1人の男の人。

そして、なぜかライの腕を掴んだまま走りだした。

ライも状況がわからないまま、走った。


「おい、お前が使えるか知らねぇけど手貸せ」

「え?」

「ボスが認めたんだろ、お前を仲間って。

なら、俺はそうするだけだ。

嫌だとしても関係ねぇ」


この人は、シグレのことを信頼してる。

ライはそのことがすぐわかった。


「追い詰めたぞ」

「わざとここに来たんだっつーの。

本当全員あほ面だな」

「あ!?」

「もうめんどくさいからさー……。

ほら、早くきなよ」


な、なんで挑発してんだよ、この人!?

ライは、驚きを隠すこともできない。

わかりやすすぎる挑発に戦闘員は、青筋を立てている。


「な!?バカにしやがって!」


そう言って襲ってきた。

ライも持っていたナイフを構えた。

そして、1人の戦闘員と戦う。

自分なんかが戦闘員とまともに戦えるかわからない。

でも、やるしかない。

そう思って、ナイフを突き刺した。


「ハァハァ……」

「遅せぇよ」

「え……」


男の人を見ると、床に倒れ込んだ戦闘員が10人以上。俺が1人と戦っている間に他の敵半分を倒していた。


「な、なんだよ、お前……。

化け物かよ……」


戦闘員が顔を青くしながら言った。

その手は微かに震えている。


「あ?

俺は、化け物なんて名前じゃなくて、ゼンって名前がある。

化け物って失礼なやつらだな、お前ら。

早く逝けよ」


そして、一瞬で俺の目の前から消え敵を倒していた。

倒れている戦闘員。

ただ、呆然と死体を見ることしか出来なかった。


「よし、戻るぞ」

「は、はい」

「お前、想像以上に弱いな。

死ぬほど特訓だな、これは」

「え」


恐ろしいことを平然とした表情で言うゼンにライもさっきの戦闘員みたいに顔が青くなる。

そのとき、パリンと大きな音が響いた。


「ボスが暴れてんなー。

まあ、1番敵集まってたし仕方ないか」

「あの、シグレさんって……」

「あぁ、あの人馬鹿だからほかっとけ」


あ、同じように思ってる人いたんだ……と親近感を覚える。

自分自身の感覚がおかしいわけではないらしい。


「お前、ここで待ってろよ。

あいつらの強さ、ちゃんと見てた方がこれからのためになる」

「これからのためって……?」

「『あいつらなら大丈夫』って信用できるから」


それだけ言って、敵の方へと走って行った。

あれだけ強かったゼンさんがあそこまで言うなんて……。

あの2人はどれだけ強いのだろう、そう思っていた時だった。

なぜか徐々に近づいてくるシグレでもゼンでもないもう1人の人。

もちろん、戦闘員も一緒に来るわけで。

ライもナイフを構えた。


「あぁ、お前は戦わなくていいぞ」

「え?」

「さっきゼンが弱くてアテにならないって言ってたからな!」


はっはっは!なんて笑いながら、敵に攻撃を仕掛けていた。

無意識に心を抉られていることを全く気づいていないんだろう。

あの人からしたら事実だが、実際言葉にされるとかなり心にくる。


「大人しく机に座って見ててくれよ、今日は特別客がいてやる気があるんだ」

「何言ってんだ、こいつ」

「構うもんか、やっちまうぞ!」


そう言って襲いかかる戦闘員達。

その瞬間、さっきの雰囲気としては一変した。自分に殺意を向けられている訳でもないのに、ゾクッと悪寒がした。


「さて、俺もやるかな……」

「うおー!!」


刀を振りかざした戦闘員。

やばい、と思ったときだった。


「隙だらけだぞ」


一瞬にして、血飛沫が飛ぶ。

ライはもちろん、殺られた本人ですら気づいていなかった。自分が殺られていることに。

そして、その場で倒れた。


「まだまだいるなー……。

ゼンよりかなり多い。ということは、ゼンより強く思われているってことだよな」


謎の解釈を始め、ライも戦闘員も『え?』と言いたくなる。

この状況でそんなことを考えるか、普通。

つっこみたい部分も多いが、口には出さなかった。


「俺のことを強いと思っているなんて、まああながち間違えではないがな」


うんうん、と頷く。

最初は引いていたものの、とうとう戦闘員達も手を出した。

が、それも意味なく戦闘員達の血が飛ぶ。


「あ、そうだ。そういえばお前名前はなんだっけ」


攻撃をしながら、俺の方を見て聞く。

どれだけ余裕があるのだろう。


「ら、ライです」

「そうか!俺はニシキ。

これからよろしくな」


ニッと笑った姿はすごく印象的だった。

返り血さえ、浴びていなかったら完璧と言えるだろう。


全ての戦闘員を倒した後、ニシキは肩をコキコキと鳴らしながら言った。


「あとは、シグレの方だけだな」


そう言って見てみると、ニシキよりも多くの戦闘員と戦っているのが見えた。


「いや、おかしくない?

いくら俺が1番挑発したけど、この量はさー……」


銃でどんどん倒していくシグレ。

言っている言葉とは裏腹に割と余裕があり気だ。


「シグレ、早くしてくれよ。待つのも面倒だ」

「おいおい、ニシキ。お前よりも俺の方が全然多いんだから少しは手伝えよ」

「俺はライと親交を深めるのに忙しんだ」


え、と内心思いながらも口には出さなかったライ。

ニシキは、ライの肩をパンパンと叩きながら笑みを浮かべる。


「おい、ゼンはどこ行ったんだよ」

「めんどくさいって爆弾仕掛けに行った。

その方が一発で終わるだろうって」

「は!?」


ライはいや、どんだけだよとツッコミながらもなるべく顔に出さないように注意した。


「爆発される前にやらねぇと俺ら死ぬし……。まあ、あと半分だから良いけど」


持っていた銃をしまい、スタスタと戦闘員に近づく。

殺気もなくなっているように見えた。


「し、シグレさん?」


俺がそう言った途端、シグレの蹴りが炸裂。たかが蹴り1発で倒せるのか、と思ったけど誰1人として起き上がらない。

戦闘員は次々に倒され、立っているのはシグレだけとなった。


「な、なんなんだ、貴様ら!!」


ボスが跪きながら叫ぶと、シグレは大笑い。


「き、貴様らって……なんだよ」

「失礼だろ、シグレ」

「さっきの強気はどこにいったんだよ!

自分は戦わないのか、クソみてぇなボスだな、おい」


ボスを見下ろしながら言うと、シグレは歩いてライの前に立つとクイッと親指でボスを指さした。


「あいつ、お前の好きにしろよ」

「え?」

「俺、もうあいつに興味ないから殺っていいし。好きにしろよ」


そう言って、ライの背中を叩いた。

異様な力で。


「いっ……!?」

「ほら、早く行けよ」


ライはどうしたらいいかわからないまま、ボスの前に立った。


「ら、ライ……。

俺が悪かった。許してくれ……」


頭を下げ、所謂土下座をするボス。

きっと、自分なんかに頭を下げることになるなんて、今まで思ったこともないだろう。


「な、なぁ、頼むよ……。俺らの仲だろ?」


涙でぐしゃぐしゃになったボスの姿なんて見たことあっただろうか。

いや、見たことなんてなかった。

この期に及んで、調子いいことばっか言って。こんな汚いやつになりたくない。

ライは、ナイフを振りかぶった。


「ひっ……!?」


ナイフは、床についた手の間に突き刺さった。


「俺はあんたみたいなやつに絶対ならない」

「おいおい、ライ。別にそんなやつに情なんて必要ないだろ?さっさと殺っちまえばいいのに」

「こんなやつ、殺す価値もないでしょう?」


そう言うと、3人は目を見開きフッと笑った。


「上出来」

「んじゃ、そろそろ帰ろうか」

「そうだな」

「爆発まであと1分だし」


ゼンが言った瞬間、全員の動きが止まる。


「お、おい、ゼン。嘘だよな?」

「嘘ついてどうすんの」

「……おい、逃げんぞ」

「え!?」


まさかの全力ダッシュ。

最後の最後がこれって!?

走りながらシグレは、笑っていた。


「いやー、なかなか楽しかったわ」

「楽しくなんか……」

「これから楽しくなるからいいだろ?」

「……期待はしときません」

「素直になればいいのに」


シグレさんの言う通り、確かに俺はこれからの生活が楽しみになっていた。

でも、だからといって……。


「こんな毎回のように爆発とかされたら、困るんですけど」


そして、外に出た瞬間爆発。

爆風で俺たちは、数メートル先に飛んだ。


「なかなかの威力だったな」

「お前、ふざけてんの?」

「今回新しく作ったやつ試したくて」

「あー、それなら仕方ない」

「いや、仕方ないんですか?」


なんてめちゃくちゃな人達なんだ。

俺は本当にこれから生きていけるのだろうか。

不安はあるけど、なんとかなるんじゃないかって思った。


「よし、帰るぞ!ニシキ、運転よろしくな」

「あぁ」


車に乗り込み、発進。

車の中では、大音量で流れる音楽とシグレの歌声が響く。

2人は慣れているようで特に何も触れなかった。


「ついたぞ」

「ようこそ、我らのアジトへ」


そう言って目の前の建物を見ると3人の住むアジトは、かなりでかかった。

どう見ても3人だけで住む大きさじゃない。


「一体何者なんですか?」

「俺達は『月光』だ」


それがファミリーネームなんだろうか。

月明かりに照らされた彼らにまさにぴったりだと思った。


中に入ると、シグレが色々と案内をした。


「お前、この部屋使えよ」

「ありがとうございます」


部屋に入ると、机にベットと1式揃っていた。


「こんなに揃ってるんですね」

「まあ、余りもんだから」


それでもすごい気がするけど……。

ライはそう思いながら、1人部屋でベットに寝転んだ。今日は、色々ありすぎて疲れた。

倒れ込んだ瞬間に寝てしまった。

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