【32万PV】Last Judgement Online~世界なんて救いたい奴が救えば良い+Next Last Judgement Online~続編か、ならば再び人生を捧げよう
赤里キツネ
Last Judgement Online~世界なんて救いたい奴が救えば良い。非戦闘職でまったりスローライフを楽しんだって良いよね。
オープニング
第1話 決別
「シルビア・・・考え直さない?」
漆黒の流れる様な髪を、腰まで伸ばした少女・・・フェルが、尋ねる。
それは、最後の最後の、確認。
「ごめん、フェル。俺は・・・俺のままでいたい」
何度目かの、宣言。
それは仲間への裏切りであり・・・人類への裏切りでもあり。
「シルビアの選択・・・個人的には、支持します。シルビアらしい、と思います」
ウェーブのかかった、黄金の髪の少女、リミアが言う。
溜息と共に続ける。
「ただ、人類への裏切りであり、人類の一員としては、思うところがありますが」
ぐふ。
「進むべき道が別れても、我々は親友だ。何かあれば呼んで欲しい。直ぐに駆けつけよう」
赤い髪の少女、ミストが言う。
「有り難う。心強いよ。俺も、ダンジョン攻略で困る事が有れば、呼んでくれ」
そう返す。
「珍しい物を見つけたら、また見せて欲しい」
銀髪の少女、フィロが言う。
「ああ、勿論」
鑑定を頼む事もあるしな。
「また一緒に訓練しよう」
蒼い髪の少女、アイリスが言う。
「・・・お手柔らかに頼むよ」
苦笑しながら返す。
「もしトラブルが有れば呼んで欲しい。排除する」
覆面で顔を隠した少女、イデアが言う。
「物騒な・・・それに、PKは避けたい」
頭を振って応える。
ここに集いしは、最強の集団。
トップギルド、『
比類無き人類最強の6人。
それに・・・
凡夫、俺。
何故かギルドマスターをやっている。
尚、ギルド名に6が入っているのに、7人居るのは、深い意味は無い。
そこまで増える予定無かっただけだ。
みんなを見回すと・・・世界に告げる。
「世界よ・・・!」
一拍置き・・・様々な想い出が去来し・・・
「告げる・・・ブレイクギルド、
世界が・・・弾けた。
そして・・・俺は、ギルドマスターでは無くなった。
これからは、別の道を歩む。
みんなは、人類を導き、全てを救う道を。
俺は・・・この世界を楽しむ道を。
カッ
決意を込め、お互いの武器を合わせ・・・
踵を返し、振り返らず・・・お互いの道を歩き始めた。
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