027話[ナンバー2]

「そろそろProject Freのリーダーから喧嘩吹っ掛けられるんじゃない?」

「え?」

急に意味深気な事を葛城が言った。

「あの秋田って奴、ナンバー2らしいわよ」

「あんな下手なのにか?」

「ん。もともと吉野しかいなかったチームだから港区組のナンバー2をまんまナンバー2にしたわけよ」

「なんと傲慢な」

「で、その吉野から連絡来たぜ」

と八九寺が走ってきた。

「なんつータイミングよ」

なんて葛城が言った気がした。

「はい。庵野ですが」

~「Project Freの吉野だ。羽田でいっちょ蹴りつけようや」~

「別にいいんだけどよ。1日ぐれぇ休ませろや」

~「お、おう。休めよ」~

最後の俺の口調でビビったのか、すぐ切った。

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