第2話

森の中で小さな熊さんと友達になったの。

そんな事を母親に話したらなんて馬鹿な子なの危険だからもう会うのはやめなさいと言われた。


翌日。

また森の中で昨日の熊さんに出会った。

別れるとしてもちゃんとお別れは言わないとダメだよね。そう思って熊さんに近づいた。

せっかく友達になれたのにお別れしなくちゃいけないなんてやだよ。

そう思いながら何か友達の証としてあげたくなった。

そうだっと思いついて。

片方の耳についてる貝殻のイヤリングそれに紐を通して即席のネクレスを作って熊さんにあげた。

「さようなら、くまさん」そう言って家に帰った。


翌朝。

いつも通り少女は家から元気よく飛び出して行った。

その耳には今日も友達の証の貝殻のイヤリングが輝いていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

森のくまさん 桜牙 @red_baster

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る