第9話夜を歩く
散歩が好きなので、用事がなくても徒歩で出かけることが多い。
目的もなくふらふらと歩くことは妙に楽しい。
特に、夜の散歩は格別だ。
人通りのない道を、淡々と歩く。
一人でも寂しくはない。
僕の住む田舎の町では虫や蛙の声が聞こえてくるので、全くの静寂というわけではないからだ。
今は九州の地元に住んでいる僕だが、大学時代は東京に住んでいた。
当時から夜の散歩は好きで、時間的にも余裕のあった当時は、数時間歩き続けることもあった。
東京の街は楽しい。
道路には街灯が多いので明るいし、かなり遅い時間までお店だって開いている。
すれ違う人の数も多い。
人口の多い土地はすごいなー、と田舎者の僕は感動したものだ。
そんなことを思い出しながら、今も僕は歩く。
東京に比べると薄暗く、静かな道を行く。
どこに住んでいたとしても、散歩は楽しい。
身体を動かさないとストレスが貯まる。
インドアな趣味ばかりの僕にとっては、散歩が一番のストレス発散になっているようだ。
小説を書くことが趣味の皆さんにも散歩をオススメしたい。
きっと執筆が進むようになると思う。
小説を書いていない僕がそんなアドバイスをしても説得力はないかもしれないが、気分転換になることだけは間違いない。
清少納言も「夏は夜」だと言っている。
夜の散歩が最も気持ち良いのは、きっと今の季節なのだ。
皆様も、良い散歩ライフを。
それでは、また。
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