近くて遠いココロ

@dreamin

第1話体育館

いよいよ入学式。凄く入りたかった高校だけど、右を見ても左を見ても頭の良さそうな人ばかり。`きっと入学式までにしなければいけない課題もみんなきっちりと終わらせて来てるんだろなぁ。´心のなかでそんな不安を独り呟いていた。課題が多過ぎて出来ませんでしたって人は僕ぐらいかな。。

早速担任の先生の紹介が始まった。

僕は1年6組なので一番最後だな。と裕太は考えていた。体育館の前方にある舞台上に6人の先生方が出てきた。

ん?右から2番目の先生、すごく綺麗だな。本当に周りの景色、背景が変わるぐらいに見入っていた。今まで好きな女の子は居たこともあったし、付き合った経験も裕太にはあった。でも、女性を見てこんな気持ちに駆られる事は初めてだった。この時の裕太は自分の心にこそ違和感に似た感情を抱いていたがそれが恋だとは気付きもしないでいた。ただ、凄く魅入られて時間が止まったような感覚がしていた。

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