不死身ですが?

奥村 真翔

第1話なぜ、こうなった?


「がぁぁぁぁぁぁぁぁぅがぅぁぁぁぁ」

獣のような声が暗く血生臭い地下に響く

彼は痛いなど考えることなど

できない、死を感じただ悲鳴にもならない

声を出すことしかできない

だか、彼は死なない、いや死ねないのだ

彼がいるこの場所は

カルデア大陸の中心国であるウィード帝国

その国直属の研究者たちが集まる

研究所である、その最下層に彼はいる

なぜ?こんな場所にいるのか

それは彼の,スキル,のせいだ

,スキル,それは世界に一人一つは必ず持っているものであるスキルは人が大人になると

教会から神託をもらい、その者にある

力つまりスキルを覚醒されるのだ

その時普通のスキルではない者を

異能者と呼ぶそれは勇者であったり聖女で

あったり、人々が憧れるものから

大罪の罪を持ったものまで

さまざまだ、その中で彼、イードは

異能者である

それもただの異能者ではない

神託の書にも記されていなかったものである

それは,不死身,である

その神託が出たイードは異能者である

ことから帝国から雇われることになった

イードは憧れの中心国であるウィード帝国に

心踊らせていた、しかし現実は違った

帝国についた途端眠らされ

研究所に連れていかれた、そこでさまざまな実験をされた、殺傷能力の強い魔法の実験

武器や毒薬の実験台となった

イードは不死身だ、けれど痛覚はある

地獄など生優しい過ぎるほどの実験された

イードが実験台になってから1年が経った頃

一人の老人がイード牢に入ってきた

また、実験かと思ったが少し雰囲気が違った

実験をされて1年のイードはもう痛覚も鈍り

精神が壊れ何も感じなくなっていた

すると老人が隣に座りなにかを話し始めた

「なんて、顔をしてあるんのだ」

老人は少し悲しそうにだけどなんだか嬉しそうに言った

「何の用だ?」

全てを恨むように、全てを否定するように

何物も信じないこの世の闇を具現化したようなその瞳は、とても美しかった

「、、、、、久しいの」

この爺さんはなにを言っている?

俺はこんな爺さんにあったことがないぞ?

それもそのはずだ、今目の前にいる爺さんは

とても、見すぼらしく貧民街の人間、いや奴隷だと言われても信じるほどだ

「なにを言っている?俺はお前みたいな爺さんにあったことないぞ」

そう言うと爺さんはどこか遠い目をした

「、、、そうか、そうだな初めましてじゃな」

これが、俺と俺の人生を変えてくれた師の出会いだった




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