見知らぬ駅

見知らぬ駅

 ふと気づくと、見知らぬ駅のホームにいた。

(どこだ、ここは……?)

 周囲を見回してみる。

 人気のないホームだ。山間の駅なのか、ホームからそう遠くない位置に山の稜線が見える。振り向けば、線路の向こうはすぐそこにまで、山の緑が迫っている。

 その向こうは、夕焼けの赤。

 空にはまだ光が残っているが、山の影になっているうえに明かりのないホームは薄暗い。そのせいなのか、人気のない小さなホームがいっそう寂れて感じられる。


 一通り周囲を見回して、そこが見覚えのない場所であることに、男は顔を顰めた。

 自分が何故こんな場所にいるのか、記憶を辿ろうとして、いっそう顔を歪める。直前の記憶が、まったくなかった。

 自分の格好を見下ろしてみると、着慣れたスーツ姿だ。仕事帰り、遅い時間の電車に乗ったのは覚えている。通勤で使っている、慣れた路線。運よく空いた席に腰を下ろし、電車の振動と疲労に誘われてうつらうつらとした──記憶はそこで途切れている。目を覚ました覚えも、電車を降りた記憶もない。

 気づけば、通勤に使っている鞄がない。通勤時にはいつも手に持っている鞄。男には、電車内で荷物を足元や網棚に置く習慣はなかった。そう、座席に座ったときも、手元から放していないはず。確かに膝の上に乗せていた。どんなに慌てて電車を飛び降りたとしても、鞄を忘れたことはない。


(なんだ? なにかが──)


 おかしい。

 そう思ったとき、


「あなたも、迷い込んだの?」


 声をかけられた。

 ぎょっとして振り返ると、ホームにひとつきりのベンチに、女が腰かけている。

 夕闇に溶け込んだようなベンチは半ば以上薄闇と同化していて、先ほど周囲を見回したときには気づかなかった。腰かけた人影も気配を感じないほど影が薄くて、一瞬、マネキンでも座っているのかと思うほどだ。

「あなたは、誰です? いや、そんなことはどうでもいい。ここはどこなんですか?」

 膝をそろえて座っているのは、生気のない女だ。年齢はよく分からない。というか、夕闇に溶け込むように影になった女の顔は、よく見えなかった。落ち着いた声音は三十代に聞こえるが、生気のない空虚さはもっと年がいっているようにも聞こえた。


「あなた、ここに来るまでのこと、覚えている?」

 男の疑問に、女は問いかけで返してきた。

 男が沈黙していると、女はそっと、吐息を零したようだった。

「覚えていないの、わたしも。いつも使ってる電車に乗ってた。仕事の帰りだったの。疲れてて、ぼうっとしてた。そこまでは覚えてるけど、それだけ。こんな駅で降りた覚えはないのに──そもそも、わたしの使ってた路線に、こんな駅はないのに、気づいたらここにいた」

 淡々と言って、女はほんの少し、頭を動かした。男のほうに顔を向けた。

「おかしいと思わない?」

 問いかけの意味が、一瞬、分からなかった。


 おかしいと思わない?


 おかしいに決まっている。降りた覚えのない駅。なくなっている荷物。消えている直前の記憶。

 しかし女は、僅かに頭を振った。

「そうじゃなくて。この駅。どこにも駅名がないの」

 言われて、男は周囲を見回した。ホームの壁や柱。言われてみればどこにも、駅名表示がない。路線案内や時刻表──駅名や路線名が書かれた表示が、一切ない。

 小さな駅だ。ホームだって十メートルほどしかない。ここに止まるのなら、車両は一両か。線路は当然のように単線。ホームを挟んだ向こうに見えるのは、なだらかな斜面とそれを覆う緑。

 反対側に目を向ければ、無人の改札。その向こうにはかろうじてコンクリートで舗装されている細い道があるが、道幅は狭く、おそらく車は乗り入れられないだろう。

 しかし、この場所から徒歩でどこに行けるというのだろう。駅の周囲に目を向けてみても、建物らしいものはおろか、人工物さえ見えない。

 まさしく山間の、谷間に作られたような駅。近年人気だという『秘境駅』というやつだろうか。

 考えて、根本的な疑問が浮かんだ。


 そもそも、ここは本当に駅なのか?


 線路はあるしプラットホームもある。改札らしきものもある。しかし、駅名表示もなければどんな掲示物もない。秘境の無人駅にしたって駅名表示くらいはあるだろう。

 そもそも、ここが本当に正規の駅だとして、こんな山の中の駅、誰がどんな目的で利用するというのか。舗装されているだけの細い道は車も通れそうもない(自転車やバイクなら通れるのだろうが)。ざっと見渡してみても周囲に建物の影も見えないこんな駅で降りて、どこに行けばいいというのか。

 しかし、駅でないならなんだ?


「ここはたぶん、わたしたちがもといた世界じゃない」


 唐突に、女が口を開いた。

 そのタイミングも唐突だったが、内容はもっと突飛だった。

「もといた世界じゃない?」

 だったらここはどこだ? そもそも、世界が違う? 異次元だの異世界だのと言うつもりか? ばかばかしい。そんなSFだかファンタジーだか、子供向けの漫画やアニメじゃあるまいに。

 しかし女は、男のそんな内心に気づいているのかいないのか、すっと目線を上に向けた。


「空」


 一言、呟く。

「空?」

 怪訝に繰り返して、空を仰ぐ。

 暗い稜線の向こう、茜色の夕焼け。


 瞬間、戦慄が背筋を駆け下りた。


 男が電車に乗ったのは仕事帰り、終電にはまだ間があったが、十分に遅い時間だった。少なくとも陽は完全に沈んでいて、周囲はすっかり〝夜〟だった。

 なのに今、男が見上げる空は赤く染まった夕空だ。

 記憶にある最後、仕事帰りの電車のシートに座ったあの時から、二十時間ほどが経過したというのか? そうして、降り過ごしたままこんな見も知らぬ駅までやってきたと?

 馬鹿な。車内で眠り込んだとしても、いくらなんでも夜を明かすことはないだろう。ましてそのまま、翌日の日暮れまでなど。眠り込んだ誰かがいても、車掌が気づくはずだ。万一見過ごされたとしても、連れて行かれるのは車庫だろう。

 そもそも、彼が通勤に使っているのは都市部と住宅街を繋ぐ路線で、どちらかといえば海岸線寄りを走っている。郊外ののどかな田園地帯の中に設けられた駅もあるが、山間の駅などなかったはずだ。


 

 不意に、悟った。女の言葉を。言わんとすることを。

 ここは違うのだ。男がそれまでいた場所と、男にとっての〝世界〟と、違う。地続きではない。

 ここは、違う場所だ、と。


 女はさっき、なんと言った?

 ──ここはたぶん、わたしたちがもといた世界じゃない。

 聞いた時はなにを馬鹿な、と思ったが、悪寒とともにその〝事実〟は男の中にするりと滑り落ちた。

 悟ると同時に、漠然とした恐怖が、茫洋とした不安が、足元から這い上がってくる。

 男が直感したとおりに、ここが男のよく知る〝日常〟と地続きでないのなら、

 自分はここから、馴染んだ〝日常〟に、自分の〝現実〟に、帰ることができるのだろうか。


 男の抱いた恐怖と不安を知らぬげに、女は言葉を繋いだ。

「ずっと、あのままなの。ずっと、夕暮れのまま。時間が動かない」

 淡々と、感情のない声で。

「わたしは、あなたが来るずっと前から──たぶん、ずっと前から、ここにいる。もう何日過ぎたのか分からないけれど、その間ずっと、空の色は変わらない。あの夕焼けのまま、暮れることも、曇ることもない」

 言って女は、ふぅ、と吐息を零した。

「ここには時計もないから時間の経過が分からないけれど、何時間経っても、おなかは空かないし、眠くもならないの」


 ただ、少しずつ、すべてが億劫になっていく、と。


 その言葉の通り張りのない声音で、ベンチに腰かけたまま、女は疲れきったように項垂れた。

「ここにいると、時間の感覚が分からなくなる。空の色は変わらなくて、天気も変わらない。おなかが空くことも眠くなることもなくて、自分がどれだけの時間、ここにいるのか分からない。何日もこうしている気がするけど、ほんの数分のことなのかもしれない。──ここは、普通の場所じゃないの。わたしたちは、迷い込んでしまったんだわ」

 迷い込んだ。帰り方の分からない場所に。帰れるかも分からない場所に。


「改札──あの改札は? あの向こうには、行けないのか?」

 男の問いに、女は視線を上げないまま答えた。

「改札の向こうへは、行けるわ。どうなっているのかは分からないけれど。改札の向こう側へ行ったひともいる。戻ってこなかったから、どうなったのかは分からないけれど」


 行ったきり戻ってこなかった誰か。それはなにを意味しているのだろうか。

 どこかにたどり着いたのか。どこにもたどり着けなかったのか。


 改札の向こう、車も通れなさそうな細い道の先には、なにがあるのか。なにかがあるのか。どこかに繋がっているのか。

「あなたは、行こうとは思わなかったのか?」

 男の問いに、女は項垂れたままゆるゆると頭を振った。

「わたしは、どうしてもあの向こうへ行く気になれなかった。でも、電車に乗る気にもなれなくて。──でも、もう、ここでこうしているのにも、疲れちゃった」

 本当に、心底疲れたように、絞り出すように女は言って、それきり口を噤んだ。


 沈黙が降り積もる。

 圧倒的な静寂。耳鳴りがするほどの。

 そうして、気づいた。音がしない。なんの音もない。

 意識してみれば、それは気味が悪いほどの静けさだった。風の音も、鳥の声も、葉擦れの音すらしない。──線路の際、すぐ目の前にまで山が迫っているというのに。


 自然というのは、これほどに音のないものだっただろうか?

 世界というのは、これほどに無音になるものだっただろうか?


 疑問が恐怖に変わる寸前、耳がかすかな音を捉えた。

 たたん、たたん、と、電車に特有の走行音。それが近づいてくる。

 線路の前後を見やる。どちらもすぐそこに山が迫り、レールはトンネルの奥へと消えている。

 男の視線の先で、トンネルの奥に光が生まれた。ライトが近づいてくる。


 ゆっくりと──男の知る電車よりも随分とゆっくり感じられる速度で、電車が向かってくる。ホームに滑り込んでくる。たたん、と最後に車体を震わせて、車両は停止した。一呼吸分の空白を挟み、ドアが開く。


 気配を感じて、男はびくりと傍らを見た。

 ベンチに座っていたはずの女が、すぐそこに立っている。

 足音もさせずに、女は足を踏み出した。

 ぽっかりと口を開けた──そんな表現がしっくりくるような車両には、乗客の姿はない。車内の明かりもなく、妙に薄暗く感じられた。

 その、不吉を誘うような暗がりを満たした無人の車両に、女は躊躇いもなく踏み込んだ。

 女を飲み込むように、ドアが閉じる。

 震えるように車体を揺らして、再び電車は走り出した。


 たたん、たたん、と聞き慣れた音を残して去っていく電車を、男は息を詰めて見送った。

 そうして、ふと戦慄した。

(今の電車……運転手、乗ってたか……?)

 乗っていないはずはない。こんな田舎の単線路線だ、車掌がいないのは分かるが、運転手がいなければそもそも電車は動かせない。

 しかし、ホームに滑り込んできた車両は、ぽっかりと空白を飲み込んだように無人で、運転手の姿さえ見えなかった。無言のまま乗り込んだあの女の他に、人影はなかった。

 車内は薄暗かったが、ひとの姿を隠すほどではなく、車内の様子は見て取れたのだ。


 思い返してみて、さらに男は身を震わせた。


 一両だけの車両。思い返してみたその、内側にも外側にも、行先表示を見た覚えがなかった。

(どうなっているんだ。……ほんとうに、ここは──)

 どこなんだ。

 疑問に答えてくれる者はいない。不毛な会話さえ、交わす相手もいなくなった。


          * * *


 どれほどの時間、呆然と立ち尽くしていただろうか。空を仰いで、男は悟った。或いは、改めて確信した。女の言っていたことと、その時の自分の直感が正しかったこと。


 見上げた空は、変わらず茜色。染め上げたような夕焼けの空を、山の影が切り取っている。


 女と会話を交わし、その女が乗り込んだ電車を見送り、自失していた時間。それがどれほどの時間だったのか、正確には分からないが、夕焼けが移ろわないほどの短い時間だったとは、思えない。

 視線を動かすと、おそらくは西の方角、空の端には薄く藍の色が混じっている。夕暮れの空は危うい均衡で、昼と夜の狭間を保っている。この均衡は、長くは続かない。じきに空は夜に浸食され、世界は夕闇に包まれる。


 そのはずなのに、首が痛くなるほど空を見上げ続けていても、空の端に僅かに見える夜の気配は、一向にその範囲を広げることなく、空の端にとどまり続けている。

 空の色が移ろわないと、女は言った。ここは、自分たちがもといた世界ではないのだと。

 普段なら、笑い飛ばすだろう。女の頭を疑うかもしれない。

 しかし、実際にこの場に立ち、ここに至った不可解さを反芻し、そして、本当に移ろわない夕暮れの空を見ていると、認めざるを得ない。


 ここは、自分の知っている〝現実〟ではないのだと。


          * * *


 この奇妙な場所に迷い込んでどれほどの時間が経ったのか、時を追うごとに霞がかかるように思考は鈍り、感情は澱んでいく。


 ああ、あの女が言ったとおりだ。


 どれほどの時間が過ぎようと空の色は変わらず、空腹も眠気も訪れない。まるで時間が止まっているように、すべてが静止しているように、動くもののない世界に自分ひとり。


 おかしくなりそうだ。


 しかし、そう考える思考は霞みがかりながらも冷静で、パニックの気配もない。

 狂気に呑まれることさえできず、男はそこにいた。


 幾度か、電車を見送った。

 ゆっくりと走ってきて、ぽっかりと口を開けるようにドアを開け、誰も吐き出さず誰も飲み込まないまま走り去る。

 相変わらず車内に人影はなく、結局一度も、運転手の姿も捉えることはできなかった。電車正面のガラスは奇妙に光を反射して、その奥にひとがいるのかいないのか、判然としないのだ。

 本当に無人なのかもしれない。幾度目か、走り去る電車を見送りながら、そう思う。

 移ろわぬ空の下、音のない世界の名前のない駅。そんな奇妙な場所になら、無人のまま動く電車が走っていてもおかしくない。或いは、あの電車は、目に見えない、ひとではないなにかが動かしているのかもしれない。そんなふうに、不意に納得した。


 なら、あの電車の行き先はどこだろう。

 あの無人の電車は、或いはひとならざるなにかを乗せているかもしれない電車は、どこから来て、どこへ行くのか。

 あの電車に乗り込んだら、どこに行くのだろう。どこかに行けるのだろうか。かつて電車に乗り込んだ女は、どうなったのだろうか。

 疑問に答えてくれる者はいない。

 ここには自分ひとりきり。その疑問に答を得たいなら、実際に電車に乗ってみるしかないが、どうしてもその気になれなかった。

 乗り込んだ電車でどこかに辿りつけても、どこにもたどり着けなくても、おそらく二度とここには戻れない。やり直しの効かない一発勝負だ。ここよりましなどこかにたどり着けるのならまだしも、その保証もないのに、そんなギャンブルをしてみる気には、なれなかった。


 暗いトンネルから現れ、暗いトンネルへと吸い込まれる電車。その車内はほの暗く、ぽっかりと口を開けた空白で、まるで化物の口のようで怖ろしかった。

 知らずに乗り込めば、飲み込まれ消化されてしまうような。

 まさか、ありえない、と頭を振ってみても、自分が今いる場所の異常性を思えばただ虚しい。

 そもそも今現在、自分はありえない状況に置かれている。自分がこれまで〝ありえない〟と思っていたことが、〝この世界〟でもありえないことかどうか、男には確信が持てなかった。


 そんなことをつらつらと考えることにも疲れてきて、なにもかもが億劫に感じられた。

 このままずっと、ここに座っていたい。動きたくない。──或いは、終わらせてしまいたい。

 思い悩むことに、答の得られない疑問を思い浮かべることに、終止符を打ってしまいたい。

 そう、次に来る電車に乗ればいい。そうすれば、その電車がどこへ行くのか知ることができる。ここでのこの、無為な思考を終わらせることができる。

 たとえその電車が、どこにも辿りつかないものだとしても、この停滞からは抜け出せる。

 そうだ、次の電車に──


 はっと、我に返った。

 今、自分はなにを考えていた? なにか致命的なことを考えていたような──いや、致命的に、思考を放棄しようとしていたような……

 悪寒が背中を駆け抜けた。


 いけない。ここにいてはいけない。焦燥が、一瞬で心を覆った。


 男は立ち上がると、改札を振り返る。

 無人の改札。その向こうの、細い道。かろうじて舗装されているだけの道はどこに続いているのか、どこかに続いているのかも分からない──けれど、電車を飲み込むトンネルの暗がりとは違い、そこは明るかった。

 永劫の夕空の下、既に力を失った光でも、そこには確かに光がある。


 トンネルの奥の暗がりより、暮れ始めた空の下のほうが、まだいい。どの道、この空は永遠に──きっと永遠に、この一瞬のまま、夜を迎えることはないのだから。


 男は意を決し、その決意さえ億劫さに沈み込む前にと、足を踏み出した。

 無人の改札を抜け、無人の道を、駅に背を向け、歩き出す。


 男が去ったホームは無人となり、静寂に──完全なる無音に包まれた。


          * * *


 どれほどの時間が経ったのか。トンネルの暗がりから、たたん、たたん、と単調な音が響く。

 一両きりの電車が、ゆっくりゆっくりと走ってきて、その駅に止まった。

 車両内は無人で、ホームも無人。降りる客も乗り込む客もなく、ぽっかりと口を開けていたドアが閉まると、身震いするようにかすかに震えながら、その電車は走り去った。


 たたん、たたん、と車輪がレールの継ぎ目を越える音が遠ざかり、


 無人だったホームに、佇む人影があった。


 制服姿の高校生の少女だ。ぼんやりとした表情で暫し立ち尽くし、不意に我に返ったように表情が現れる。

 きょろきょろと周囲を見回す、その顔が次第に不安にかげり、少女は小さく呟いた。


「ここ、どこ……?」

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