寛容の代償
愛創造
ふんづまり
咽喉の奥には脈動が溜まる――そんな『詰』まらない幻想に圧し潰され、死に絶えて終いたい。僕は奇妙な想いに苛まれ、眠らない夜に足を運んだ。世は地獄の生き写しで、金と快楽の堪り場だ。我慢のできない糞餓鬼どもが、自分の汚物を拭かずに嘲笑う。もはや。僕は現実に飽きたのだ。此処には可愛い純粋など存在しない。此処には綺麗な蝶々など存在しない。
やってしまった。僕はもはや僕も失った。違うな。僕はもはや僕以外に成れず、彼等も永劫に彼等の侭だ。喰らうものどもは栄養分を吸収せず、留める性質を持つらしい。もう一度――咽喉の奥には
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