序章 薔薇の褥で眠る君
――――その国には、眠り続ける
天へと伸びる
柔らかな
あえかな寝息が薔薇の花を揺らす他、動くものは何も無い
――――そんな薔薇の
眠り続ける少女を
指を伸ばし
「おまえが、私の花嫁か」
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