あいの空
茂木英世
序文 ラブレター
ループ・ゴールドバーグ・マシンというものがある。
らしい。
分かりやすく言えばピタゴラスイッチだ。分かりやすく言えるなら最初からそう言えば良いのにと思う。
私もその機械について詳しくは知らない。たぶん今後の人生においてこの機械についての知識が必要な場面も無い。
私が知っているのは、ドミノが倒れなきゃビー玉は転がらないという事だ。
どれだけ綿密に計測して計算して計画しても、ドミノを倒さなきゃその計画は成功も失敗もしないのだ。
その考え方は、この機械について他の一切詳しい事は知らない私の性に合っているように思えた。
だから私はこの機械の事が好きだ。
この機械の事を教えてくれた人の事が好きだ。
これはそういう単純な物語だ。
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