第43話 2020年初鍋
朝晩涼しくなり、暑かった夏はもう思い出せない。夜勤は作業着の下に長袖を着ていないと風邪を引きそうだ。
そんな中、我が家は今期初の鍋を催した。
初鍋
どうですか?
北の国からというドラマで「初恋」、という回がありましたね。初恋ならかっこつくな。
初恋なら2時間もつな。
初鍋はどうなんだろう。
若者の酒離れとか、孤食とか食文化が変わっていく中で鍋の地位はどうなっているのか。
一部上場か。
一人用サイズの鍋があるらしいですね。
一人鍋。
食べ方は変わっても鍋自体は愛され続けている、ということでしょうか。
皆でわいわい、というのを取り去っても味は愛され続けて続けているのか。
鍋は意外と奮闘しているらしい。
うちは、というとですね。
食べます。
ドラクエ風に言うと「ガンガンいこうぜ」です。
ガンガン食べます。
これから寒くなってくると週一は鍋をやります。僕がポン酢が好きなのも原因の1つかもしれません。
年間のポン酢使用料が結構行くかもしれません。世界を狙えるかもしれません。
うちでよくやる鍋は
・豚鍋
・キムチ鍋
・ブリしゃぶ
ブリしゃぶは高くつくので1シーズンの回数は限られる。
出汁に白菜、水菜、ネギ、ゴボウ、豆腐などを入れて煮立て、ブリをしゃぶしゃぶする。
スダチを大量に買っておき、このしゃぶしゃぶしたブリと鍋の野菜、大量のおろしポン酢にスダチをたらして食べるとたまらない。
あ、舞茸を忘れてました。
舞茸も入れてください。
必ず入れてください。
これは締めは素麺です。
野菜を少し残した状態でブリや野菜の出汁が出た汁に別茹でした素麺を入れ、やはりスダチをひと搾り。
この鍋はブリもですがごぼうと舞茸が実に良い仕事をして、始まってから終わるまでずっと美味しい。
締めの素麺の時に汁をすすると、慈味というんですかね、なんともいえずおいしい。
いいブリが無かったり高すぎたりするとハマチでやったりしますが、僕は脂ののったブリが好きですね。
身の間の脂が溶けて身と身の結合が弱まりホロホロと崩れます。口の中で溶けるー、と言いたいところですが実際は口に入れる前から、箸で持ち上げる時から気を使わないといけない時があります。
キムチ鍋は一般的なキムチ鍋だと思います。鍋の素も市販のものをベースに使っているらしいので。
主肉は豚バラ。
野菜は一般的な鍋と同じですがキムチ鍋の時はニラ、もやしを追加。あと、ウィンナー、日本の餅、落とし卵を入れます。
トッポギという韓国のお餅がありますが自分は日本の餅が好きですね。
これが鍋に入れている間に周りのものをどんどん取り込んでいって楽しい。
豚肉の破片だったり、白菜の千切れたのだったり、脇からシメジが生えていたり主にそう言うものを取り込んでいく。
プロ野球で監督時代に再生工場と言われた故野村克也氏の様だ。
あっ白菜の影にまだA5ランクの牛肉が隠れてるでないの!とは全く違うがこれはこれで楽しい。
日本の餅は一から鍋に入れると溶け出して汁をドロドロにするので別鍋で下茹でして入れて下さいね。
落とし卵も周りを巻き込んでいく。
そういう気がある。
あるあるだと思いますが子供が小さいうちはキムチ鍋が食べれません。
辛いからね。
でもキムチ鍋を我慢したくない。
我慢したところで、食べずにすむわけではない。遅かれ早かれ我慢できずに食べることになる。
これが世に言うキムチ鍋保存の法則です。
中2で習います。(たぶん)
うちは鍋の真ん中に壁があって2種類の鍋を同時に作れるやつでキムチ鍋と子供用鍋を作って解決しています。
豚鍋は昆布出汁に豚バラ、白菜、ネギ、エノキ、シメジ、豆腐なんかを入れてポン酢で食べます。豚しゃぶの廉価版って感じですね。
今期鍋一発目はこれです。
うちで1番よくやる鍋でもあります。
鍋だと自然と野菜もとるし、子供もよく食べるので。
牛しゃぶやすき焼きは数えるほどですね。正月の一回だけかもしれないな。
すき焼きは甘くて量が食べれないし味が濃いいので一度食べると中々もう一度、となりません。そうしているうちに鍋のシーズンが終わる。
いやいや、強がってねえし
自分を偽ってませんよ?
豚鍋の次の日の夜に鍋の残りでおじやをしました。
牛の鍋だと獣臭が強くて残った汁でおじやとはなりませんが豚ならいけます。
ポン酢を入れたり、佃煮昆布を入れたり、柚子胡椒や青唐辛子の味噌煮を入れてアレンジして何杯もいただきます。
夜勤や当直での会社への泊りがあるので基本的には家にいる時は家族揃って夕食を食べたいですが上の子の塾や真ん中の子のサッカースクールで家族が揃わない日も増えてきました。
片手で何時間でも抱っこできたのが、寝返りをうつようになり、ヨタヨタと歩き出して目が離せなくなり、そうこうしているうちに生意気に塾なんか行きだして。
(成績が悪すぎて嫁がブチ切れたからだけどね)
子供の成長は嬉しく、親離れしていくのは少しさみしい、そんなことを思った10月の夜でした。
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