第5話 2018年8月3日(金)

夕方

家族が出かけている間に洗濯物を畳んだりしながら録画していたNHKの『アインシュタイン 消えた天才の脳を追え』を見る。

と言っても実はこれを見るのは2回目である。紛らわしい書き方をしたことをここに謝罪したい。


自分は民放のテレビをほとんど見ない。好きだったバラエティー番組も次々と終わり、また昨今のネットの番組等もまったく分からない。

結果NHKばかり見るようになってしまった。地球ドラマチック等の渡辺徹のナレーションは秀逸で、その声を聞くと自宅に帰ってきたような安心感がある。そもそも自宅だが。


さて本題に戻ると、アインシュタインの脳である。

天才の脳の研究をするために200いくつに細切れにされ、複数の研究者などの手に渡っていて、DNAの調査のためにすりつぶされたりしているものもあるため、もう全て揃うことはない。

脳の左右のバランスが一般の脳とかなり異なり、また右の脳回の段が人より一段多いらしい。世界を人と違う見方で見ていたのではないかと研究者が言っていた。


この番組を見てある漫画を思い出した。

五十嵐大介の『SARU』

太古にいたSARU(斎天大聖 孫悟空)は身外身(分身)の術を使う。

分かれた身外身はやがて本体に戻ってくるが、ある時2体の身外身が本体に戻ってこなくなった。

2体は独自の進化をとげ、一体は精神を、もう一体は身体を進化させる。

だがやがてそれも限界が訪れ、精神のSARUは朽ちていく身体を捨てて精神を幾つにも分け、入れ物(人間)に入れていく。

一方身体を進化させたSARUは大気中の熱をエネルギー源にして暴れる。

精神のSARUはアインシュタインの脳のようであり、またネット上のAIの様でもある。


アインシュタインは死んだ後の自分の脳がどうなろうと気にしてないんじゃないか。まして研究に使われるなら尚更。

でも脳が小さくても生きていけますよ。

うちの亀も小指の先より小さな脳でたくましく生きてるし。

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