死
梅練り
終わりか
「死」とは何なのだろうか。
「絶対的な死」、つまり人間が「死ぬ」という事は人間の作り出した概念/定説でしかないのではないだろうか。
本当は死とされる事は人間としての活動の一部で、まだ先に何かがあるとすればどうだろう。俗に言う「死後の世界」が存在したらどうだろう。
嬉しい。と
そう感じるだろうか。
確かに、死に対して漠然とした恐怖を持つ者や最後の最後まで絶える事に抗った命であれば狂喜乱舞する事であろう。
しかし
死を望んだ者の立場はどうなる。
「終わり」を盲信し、自ら命を絶つ事を最後に選んだ
哀れで
弱く
醜い者たち。
その者たちの立場はどうなる。
世界に終わりを告げ
やっと静かに、安全に休む事ができる
そう思い「生命としての活動」を終えた者の前に広大で絶望的な世界が広がっていたらどの様な顔をするのだろうか。
終わる事のない虚無感と倦怠感。
首を吊っても
飛び降りても
海へ身を投げても
繰り返し
繰り返し
繰り返し
繰り返し
繰り返し
繰り返し
繰り返し
繰り返し
戻される
歓迎のされない世界へ戻される
そんな時
どの様な気分なのだろうか。
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