第4話 犬も固まる合体 後編

サイナックルとダイナミックツイスターの二体が同時に分離を始める。


互いの胸が開き、拳が入っている球状のコックピットがダイナミック

ツイスターの胸の中にドッキングし内部でコックピット同士が連結。


同時にサイナックルの腕から離れた手が、ダイナミックツイスターの

胸を鷲掴みで揉むように追加の胸部装甲になる。


手が離れた腕は、双肩にセットされツインサイキックカノンと言う砲となる。


サイナックルの下半身は、ダイナミックツイスターの下半身に後ろから合体。

爪先にフットブレード、ふくらはぎにブースターの付いたグリーブとなる。


残ったサイナックルの胴と頭は、胴は半分に割れて両腕を覆う巨大なガントレット

になり頭部もダイナミックツイスターの兜となった。


これが、サイナックルとダイナミックツイスターの真の姿。


その名もサイダイナックルだ!!


ダイナミックツイスターに、黄色い防具と追加武装が付いたとか言ってはいけない。


開発者の花川戸博士は後にこう述懐する。


・・・・・・スポンサーには勝てなかったよ。


物語上の主役機はサイナックルだが、合体のベース機体はダイナミックツイスター。


出資者側としては、サイナックルは単独でも戦えるダイナミックツイスターの

アシスト機体という認識だった。


機体同士が合体した事で、パイロット同士はコックピット内で

絡み合っていた。


拳はルミナの胸の谷間に頭を埋め、その手はしっかり彼女の胸を揉んでいた。


「・・・・・・一体何が・・・・拳?何をしてるんですの!!」

想い人に押し倒されて胸を揉まれてる、常識的に考えれば怒る所だが


「・・・・拳?こういう事はベッドでするものですわ♪」

ルミナは母性が強く相手が拳である事から許し、受け入れる事にした。


一方、拳の方は意識を取り戻し両手と頭の感触を感じてすぐに息を詰まらせた。


その時、コックピット内にホログラフスクリーンが展開し拳の祖父である

花川戸博士が画面に映り声をかける。

「・・・・・まさかこんな時に合体機構が発動するとはの。」


博士の言葉にルミナは、忘れていた記憶を思い出す。

「こうなるとは思ってませんでしたわ、おじい様。」

ルミナが博士に語りかける。


「すまんの、勝負の方は拳の負けだな孫ともども面倒をかける。」


「ええ、喜んでお世話いたしますわ♪」

勝負の結果は、乳固めでルミナの勝ちとなった。


主人公の拳を置き去りに話が進む中、機内にアラートが鳴り響く!!


空に穴が開き大地に降り立つは、黒き異形の鬼神と言うべきロボットだった。


「・・・・あれは侵略者ですわね。・・・拳、起きてくださいませ♪」

ルミナが拳に活を入れて覚醒させる。


「・・・・何だ?どうなって・・・・ってルミナ?」

何故、自分とルミナが同じ所にいるのか?事態をわかっていない拳。


「事情は後で説明して差し上げますわ、まずは私が戦います!!」

ルミナが正面構えで構えると同時に、サイダイナックルも構える。


黒い鬼神も巨大な大鎌を取り出して構え、新たな戦いのゴングが鳴った。








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