源三郎江戸日記(弟四部)112 みんなゆつくりして酒と料理を食べよ、わしは1時程席を外すと言って座敷に入り、エミにこれからこの者達を地獄につけれていく、わしは1時で戻るが、この者達は暫


源三郎江戸日記(弟四部)112


みんなゆつくりして酒と料理を食べよ、わしは1時程席を外すと言って座敷に入り、エミにこれからこの者達を地獄につけれていく、わしは1時で戻るが、この者達は暫く目はさめん、

ここの警護は良いので、エミも料理と酒をたのしめ、わしは一時気を失うが大丈夫じあと言って横になり、まさかゃしおと呪文を唱えると、目を瞑ったのです、おあきがお呼びです、

かと横に来たので、


あの2人を地獄につれていくと言うと、エミが天井を見渡して、おあきの方様と言うので、わし達が見えるのかと聞くと、よう見えますと言うのでその者達の魂を地獄に連れて行くと、

言うと、おあきが呪文を唱えると、宗春と新井の魂がからだから抜け出て来たので、これからお前達は地獄に行くのじあ、あれがお前達のむくろじあよと言うと、源三郎が宗春の手を、

握り片手でおあきの手を握り、


白井の手はおあきが握り天井を突き抜けて空にまうと、エミが外にでてきたので待っておれと言うと、西に向って凄い速さで三途の渡しに向ったのです、エミはあっけにとられている、

と山形がお方様どうしたのですかと聞くので殿が2人の魂を地獄にお連れになったと言うので、見えたので御座いますか、それがし達は何も見えませぬと言うので、おあきの方が見せ、

てくれたのじしょう、


みんなで楽しみましょう、1時でお戻りになるそうですと言うと、七衛門が酌をしたので飲み干したのです、三途の渡しについたので下に降りて、この者達はしんだ者の魂じあ、あそこ、

で天国と地獄を振り分けるのじあよ、


右にいるのが天婆で左にいるのが地婆じあ、自分が現世で良い事をしたと思うなら、右へ、そうでないなら左に行くと、それぞけの婆が行けるかどうか見てくれるというと、天婆の処に、

行くと、おう、源三郎ではないかこの者を天国に連れていくのかと言うと、手をかざすと赤い光が出て、ダメじあこんな極悪人が天国にいけるはずなかろう、あっちに連れて行けという、

ので、つらいが


地婆の処へ連れて行くと、源三郎久しぶりじあこの者は地獄じあなと手をかざすと、なる程沢山悪い事をしたいたのじあなと言うので、六文銭はもっていないがと言うと、おまえが連れ、

いるものは良いのじあよと言うので、いつもすまぬので1両払うぞと言うと、なんと1両もくれるのかと言うので、とっておいてくれと言うと、閻魔大王に叱られると言うので、わしが、

良く言うておくと言うと、


そうかと喜んで受け取り、これで美味いものが買えるぞと喜んだのです、さあ早く船にのりなと言うので船に乗ると、船がでるぞと言うと岸を外れたのです、二人は怯えています、新井、

が村上殿は閻魔大王の使いなのですかと聞くので、行けばわかると言って、何回言うても聞かぬからじあと言うと、宗春がわしはもう戻れぬのかと聞くので、わしは知らぬ、閻魔大王、

に聞ば良いと言ったのです、


岸に着き洞窟に追いたてて、この13階段を登れば地獄の入り口じあと言って登らせたのです、外にでると赤茶けた不毛の台地が広がり、先に門があり大きな赤鬼がたっています、そばに、

行くと、これは源三郎さんにおあきさん、又悪人を連れて来たのですか、おいそこの2人ここの苦行は辛いぞ覚悟するんだなとにや~とわらい、閻魔大王の処へ案内したのです、源三郎、

もうそろそろ来るころじあと思うておったのじあと言うので、


この2人を頼みますと言うと、まかしておけ、こいつらは一年ではもどさぬ、二年じあな、連れて行けというと赤鬼が2人の襟首をつかみ血の池地獄に連れて行き、ここは血が煮えたぎ、

ているのじあと言うと、こんな処に入れられたらしんで仕舞うがなと新井が言うと、バカめお前達は死んだのだ二度と死ぬ事はない、苦痛を感じるだけじあと言うと、ポイと池に投げ入、

れると、


2人が顔を引きつらせて、ぐわ~と悲鳴を上げるので、赤鬼がうるさいと鉄棒で池に沈めて話すと、ケボ、ゲホと口から血を吐き、助けてくれと言うので、2年の苦行は辛いがしかたな、

かろう、午後になるとあの針山を登らされるのじあ、あれは痛いぞと言うと、もう二と度と悪い事はせぬ助けてくれと言うので、ダメじあなそれではわしは帰るのでゆっくりと苦行を積、

のじあと言うと、


閻魔大王の元に戻り、いつもすまん、今回は2人だから2両で頼むと言うと、これは有難い、これで肉と酒がしこたま買えるよと受け取ったのです、それでは帰るかというと、おあきが、

お釈迦様の処に寄って帰りましょう、あの階段から登れますというので天国への階段に行くと、青鬼が天国へ行くのかと聞くので、閻魔大王にたぷり金寸を渡したので今日はたつぷり、

肉が食えるぞと言うと、


ほんとうかそれは楽しみだ、さあ行くが良いと扉を開けたので、中に入り赤い絨毯の階段を登り、こんなに階段があったかなと言うと、煩悩は108個あるので108の階段があるのですよと、

言うので、それで除夜の鐘は108回つくのかと言うと、まあ、知らなかったのですか、お釈迦様に叱られますよと笑い、金比羅宮の階段にくらべれば大した事はありませぬと手引くので、

登って行ったのです、


扉の外にでると、お釈迦様がようきたな、そなたが現世で頑張ってくれるお陰で、天国も地獄も均等がとれているぞ、きょうは、ゆつくりして行くが良い、屋敷はそのまま残してあるぞ、

と言うので、おあきは今寝ているのですかと聞くと、そうじあよ、魂はそこにあるからなと言うので、おあきに天国のおあきが乗り移るのですかと聞くと、いや、おあきは1人しかおら、

ぬ、


そなたが生まれた時に違う赤ん坊になって、おあきも生まれたのじあ、そしてそなたに会わせたのじあよ、そなたの監視役じあから、そなたが死ぬとおあきも死ぬのじあよ、そしてここに、

来て又赤ん坊に宿るわけじあな、そして又そなたに出会う事になる、したがって、そなた達は同じ年の同じ日に生まれたのじあよと言って、ここに来るのはまだ先の事じあなと言うので、


おあきには娘がおりますがと言うと、その子は普通の人間として一生をおえるのじあよと言ったのです、さあ屋敷に行きゆつくりする良いと言うので、部屋を出て屋敷に行くと、おあきが、

懐かしいですねと言うので、なんだ、おあきは元からお釈迦様の使いだったのか、乗り移るのかと思うたよと言うと、おまえはわしをからかったのかと聞くと、ハイ、おもしろかったです、

と言うので、


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