源三郎江戸日記(弟四部)111 城を下がり旅籠にもどり、七衛門にここから4里離れた木曽川の手前に野原があるそこに誘い込む、陣立ては七衛門と仁蔵はここに隠れておれ、此処まで来たら停止す


源三郎江戸日記(弟四部)111


城を下がり旅籠にもどり、七衛門にここから4里離れた木曽川の手前に野原があるそこに誘い込む、陣立ては七衛門と仁蔵はここに隠れておれ、此処まで来たら停止する、宗春が手勢を、

止めて陣形を整えるまに仁蔵は300間はなれたここへ七衛門は後方の300間はなれた所に移動せよ、銃撃が終わったら、お前達の後ろに富蔵の人足を100人づつ配置させて、村祭りの旗を、

一斉に立てさせて騒がせる、その指揮は若狭屋に頼みます、


間髪いれずに花火弾をそれぞれ100発打ち込め、混乱している隙に150間前に進出して炸裂弾を打ち込むのじあ、これでやつらは一斉にこの方向ににげるじあろう、逃げる奴は構うな、

再び歓声をあげれば我々が1000人にも見えて統制をなくして逃げ惑うはずじう、馬からは振り落とされているはずじあ、宗春は逃げ遅れるじあろう、その数は20人くらいのはずじあ、

そこに我々が突撃して殲滅すると言うと、


承知と言うので、この近辺に先に行き、近くの寺に宿泊を頼み用意しておけ、明日の正午には誘い込むというと、それでは直ちに人足姿にて出立します、木曽川に向うので誰も怪しみ、

ません、荷だ隊を用意しますと部屋を出て行ったのです、才蔵が富蔵を連れて来ると、若狭屋の旦那もですかと言うので、若狭屋が100人づつ分けて、一隊はわしが指揮すると言うので、

源三郎が段取りを話すと、承知しました、明日は工事は休みにします、近隣の村の名主に金をばら撒き祭りの支度をさせます、


明日の正午から夜遅くまでやらせましょう、のぼり旗は沢山手にいれておきます、七衛門殿に合流しますと言うので、参加した人足には2分銀を払うぞ、怪我させないようにしてくれ、

と言うと、印旛沼を干拓していた連中です、殿の事はよう知っていますよ、よろこんで参加しますと言うので、叩き潰したら大祝宴を開き、花火を100発打ち上げるので、名主達を、

つれて来いと言うと、


これは楽しみです、印西の糞合戦を思い出しますと言うので、今度は唐辛子弾だ手ぬぐいを用意しろ、目に入っても少しの間見えなくなるが、直ぐに治るというと、こんどは唐辛子で、

すか、尾張藩兵は愕きますねと笑ったのです、まあ飲めといって杯を重ねると、それではお待ちしていますというと、若狭屋を連れて帰って行ったのです、よし準備はととのったと言、

ったのです、その頃安藤が宗春の屋敷に行くと、


大勢の藩士がいます、宗春に老中の村上殿が探しています、宗春様が名古屋に着くのは後2日はかかるので、明日は木曽川の治水を見に行くと言うていました、ここは危険です何処かに、

お隠れになった方が良いです、御殿医師は追放しました、いくらなんでも毒殺は、まずいですよと言うと、わしには大勢藩士がついているのじあ、お前も邪魔をすると命はなくなるぞ、

わしが村上を叩き潰してやる、


わしの手勢は300人いるやつらは何人じあと聞くと、8人と聞いていますがと言うと、ばかめそんな少人数でわしを捕まえられるもんか、お前はおとなしく屋敷で控えておれ、兄上は、

殺さぬ、病気を理由に隠居してもらうと言うと、帰れというと藩士が回りを囲み門の外に追い出したのです、宗春がよし明日は追跡するぞ、城下の近くはまずいので、木曽川の手前、

で取り囲み殲滅する、


甲冑は重たいのでいらぬぞ、それぞれ刀、槍を持ちわしに続け、富田は鉄砲隊を指揮しろ何丁あるのだと聞くと、50丁は用意できますと言うので、たかが8人じあ一斉銃撃すれば全滅、

じあな、わしを甘くみるとこうなると笑うので、新井が首を切り落とし獄門首としてさらしましょう、幕府の根回しはそれがしにまかせなされと言うので、毒殺は失敗したが兄上は、

隠居させて、


わしが藩主になる、尾張藩を老中共が潰せるものか、前祝いじあ、みなに酒を振舞えと言ったのです、源三郎はエミをともなって城下の居酒屋に行き杯を重ねると、殿は戦上手なんで、

すね、唐辛子弾とは愕きましたと言うので、明日はエミの小太刀が役に立つぞ、殺してはならぬぞと言うと、心へております、痛めつけてやりますよと嬉しそうです、山形が傍に来て、

悪人はいませんねと言うので、


こんなも一献、かたむけろというと、再び杯を重ねたのです、翌日は目立つように、旅籠を出て木曽川に向うと、飛猿がやつらは、およそ300人で屋敷を出ました、甲冑は着ていません、

馬は50騎で鉄砲は50丁もっています後は徒歩です、およそ半里後をつけています、木曽川の手前あたりで襲うと思います、新井白石も同行しています、才蔵が監視していますと言った、

のです、


よし罠にかかったな、飛猿は先に行き、七衛門と若狭屋に用意するように言うてくれと言うと、承知と言うと馬で先に走っていったのです、半日で野原につき道を外れて野原に乗り入、

れて指定の場所で止ると、宗春達が姿を見せたので、わしに勝てると思うのかと大きな声で言うと、たかが7人等踏み潰してくれるわ、鉄砲隊前へと号令したのです、山形用意しろと、

言ってここからは、


まだ300間あるよく狙ってしとめろというと、敵の鉄砲隊が最前列にならんだので、構え、放てと言うと、すど~ん、ずど~んと連続音がしてぐわ~と言って倒れるので、なんだまだ、

300間あるぞ、くそ早く放てと言うと鉄砲隊が一斉に銃撃しましたが玉は届きません、こちらの玉はとどきません、鉄砲隊は撃ち抜かれていますと言うので、おのれと言うと、鉄砲隊、

は全滅しましたと言うので、


ならば騎馬隊突撃じあと言うと、右横と後ろから歓声が上がり多くの旗がひるがえったのです、大変です敵は大勢いますと言うまもなく、どか~ん、どか~んと音がして軍勢の真ん中に、

玉が落ちて爆発して唐辛子を撒き散らしたので、目に入りうわ~と声がして逃げ惑ったのです、次々と玉が飛んできたのです、やつらは大砲をもっています、若殿一旦退却をと言うので、

後ろにも敵はいるぞというと、


左にと言うと続けて弓が飛んできて、炸裂弾が爆発して馬が暴走して振り落とされて、転がると、軍勢は一斉に木曽川に向って、武器を捨てて逃げ出したのです、川にはまりやっとの、

事で向こう岸に着くと四方八方に逃げて行ったのです、源三郎が宗春めがけて突撃しろと馬を飛ばして襲い掛かると、近習の20人はことごとく撃ちすえられて、転がったのです、馬を、

降りて、


ばかめ、これで斬首じあな、新井共々かくごせよと言うと、刀を振りかぶり、一気に振り下ろすとひし~と空気を切り裂く音がして宗春の鼻を掠め、宗春は前にバタンと倒れたのです、

新井はひえ~と声を出して、お助けくだされと言うので、ならぬ、地獄に行けと振り下ろすと気を失い倒れたのです、みんなが集まったので、勝どきをあげるぞとエイ、エイ、オーと、

言うと、


みんながエイ、エイ、オーと声を出したのです、敵300人は壊滅した、ご苦労じゃった、そこの寺で祝杯をあげるぞと言うと、お~とみんなが声を上げたのです、宗春と新井を馬に乗せ

て寺に行き座敷に寝かせて、富蔵祭りを始めよと言うと、承知と言うと人足達を走らせたのです、名主達が集まってきて、酒と料理を持ってきましたと言うので、ご苦労じあなお前達、

も一緒にやれと言って、


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