源三郎江戸日記(弟四部)
源三郎江戸日記(弟四部)85 これは誰かに見せましたかと聞くと、これがお大師様の遺言状です、これによると東の国から拙僧と同じ手相をしたものが現れる、その者に渡せば万人が幸せになるであ
源三郎江戸日記(弟四部)85 これは誰かに見せましたかと聞くと、これがお大師様の遺言状です、これによると東の国から拙僧と同じ手相をしたものが現れる、その者に渡せば万人が幸せになるであ
源三郎江戸日記(弟四部)85
これは誰かに見せましたかと聞くと、これがお大師様の遺言状です、これによると東の国から拙僧と同じ手相をしたものが現れる、その者に渡せば万人が幸せになるであろうと書いてあり、
ます、多分それは村上様だと思います、どうぞ、お持ちくださいませと言ったのです、なぜそれがしか分かりませぬが、調べてみましょうと言って、立ち上がり寺をでると、飛猿が傍に来、
たので、
休憩に茶店に入ると、ここから半里行った村に1人の山師が怪我をして療養しているそうです、宇和島藩兵はその村の近くの廃寺に駐屯しています、およそ50名で武装しています、村から、
吉田藩兵は撤退しました、宇和島藩兵は通告によりひき上げたと思うているようですと言うので、それでは行くぞと言って駐屯地に行き、諸国巡察視の村上源三郎じあ、村のはずれを流れ、
ている川を国境とする、
ここは吉田藩領じあ、国境の問題は解決した、早々に宇和島藩へ立ち返るのじあ、わしの言う事を聞かねば、宇和島藩は改易、となると藩主に伝えよ、それとも、かかって来るかと言うと、
是非もない、藩主の命令なくば帰れませぬと言うので、ならば致し方ないと、その男の肩を打つとぐわ~と言って後ろにひつくり返ったので、取り囲んだ囲みを破り逃げると、一斉に追い、
かけて来たのです、
馬を飛ばして草むらに隠れていた山形達に合流すると、鉄砲を構えよと言って放てと言うと、連続で15発の銃声がしてバタ、バタと倒れたのです、次に船子に炸裂弾を構えと言うて放て、
と言うと15発の矢が飛んで行き、次々と爆発して吹き飛んだのです、いくぞと言うと、8人が馬で突撃して次々に峰で肩を打たれて転がったのです、馬から下りてせっかく手心を加えて、
やったのに逆らうとこうなる、
鉄砲は肩を射抜いただけだ、命とにはべじょうない、直ちに宇和島に帰り戦支度をしろと言うと、みんなが起き上がり引き上げて行ったのです、村に入ると昨日の老人と娘が庄屋の家に、
いたので、宇和島藩の者じあろうこの者が山師かと聞くと、老人と娘が刀に手をかけるので、宇和島藩兵50人は叩き潰して引き上げさせた、この村は吉田藩領とすると言うと、承知いた、
しかねると言って刀を抜いだので、
峰で伊衛門が切り下げると、うわ~と言って刀と懐剣を落としたのです、話は最後まで聞け、その代わりに川を境界線とするので、銀鉱山のある金剛山は宇和島藩領じあ、坑道は見つけた、
かと聞くと、いいえ遠い昔の事なので、草に覆われて見つけられず、滑落して怪我をして動けなくなっている所を、この村の者にここに運びこまれたのですと言うので、今はと聞くとハイ、
すっかり治りましたと言ったのです、
その場所はここじあと図面を見せると、これはと言うので、お大師様が残された遺言状と、ともに長年佛木寺に伝えられていたものじあよと言うと、それでは銀鉱脈を見つれられたのは、
お大師様ですかと言うので、そうじあ、この卍は金と銀の場所をしめしたものじあ、これから行くので同行せよ、そなた達ふたりもじあ、これが目的でこの地に来たのじあろうというと、
みつかったらどうするのですかと言うので、
宇和島藩があくまでも盾をつくなら、改易の上天領とする、二つの村を吉田藩と認めれば、鉱山の管理を任せて、金、銀産出量の半分は宇和島藩の取り分として、幕府が買い上げるつも、
りじあよ、ともかく見つかってからの、事じあと言って、山師に地図の場所に案内させたのです、山師がここです、崩れて坑道は塞がっていますが、ここに間違いありませんと言うので、
山形そこから5間の山側に火薬を仕掛けろというと、承知と言って火薬を仕掛けて爆破すると大きな音がして土煙が上がり、大きな穴が開いたので、見ると確かに坑道の跡です、山肌にそ、
って穴があります、恐らくこの坑道は100間もないじあろう、次は80間先に火薬を仕掛けてくれ、と言って仕掛けさせ穴をあけると、ここまで坑道は続いています、恐らく産出したのは、
1年位の期間じあな、
入るぞと山師の倉吉と一緒に松明を蚊出して左に行くと5間で行き止まりです、石を皿の底で削って見ると、キラ、キラ光るものがついています、間違いなく銀鉱脈です横幅2間縦幅3尺、
です、相当硬い地層です、これでは一日いくらも掘れませんと言うので、少量の火薬で爆破すれば簡単に掘れるぞ、又硬い地層なので崩落の心配は無い、金の地層はここから左に10間程、
行ったところじあな、
一旦戻ろうというと二人は石を持って入り口に戻り、縄梯子で上に上がると、倉吉が昔は灰吹き法がなかったので精練が少なかったですが、この石の状態ならそのときの5倍の精練は見込、
めます、年に1万両は産出可能ですと言うので、そうすると2万石にあたるので宇和島藩の取り分は1万石になると言って、さつきの場所より山側10間を掘ってみょうと言って山形に爆破さ、
せると、
大きな穴開き下に降りて調べると、少し下側がキラキラ光っています、これはと言って倉吉が皿で削るとこんどは先程より黄色い粉がついたので、これは金です横幅2間縦幅4尺の金鉱脈、
です、これなら年に3万両は下りませんよ、驚きました優良鉱山です、100年は持ちますよと言ったのです、そうすると宇和島藩は2万5千両の取り分となるな、しかし開発するには飯場や、
人足が必要じあな、
ここに町を作り、長屋、銭湯、女郎屋、飯と居酒屋、雑貨屋を作るのには5千両はかかるじあろうと言うと、それだけあれば、十分です、金山、銀山の開発で人足200人は必要ですと言う、
ので、よし分かったと言って庄屋の家に戻り、ここは吉田藩領だが、この村の者も人足につかえば良い、倉吉ここを拠点にして金銀山を開発せよ、吉田藩は宇和島藩領なので好きにやっ、
ても良いと言っているので問題ない、
おまえに5000両を下げ渡す、これでさつそく開発に入るのじあ、まずは町作りじあな、お前の取り分は月に50両年に600両とするがどうだと言うと、それだけ貰えばやりがいがあります、
と言うので、庄屋蔵を貸してやれ、そなたには2000両下げ渡そう、村の為に使うが良いと渡すと、宜しいのですかと言うので、新田開発も出来るじあろう、村の者でやり普請の給金を払、
ってやれと言うと、
ハイありがとう御座ります、次男、三男は鉱山で働けます、村から出ていかなくても済みます、又新田が増えれば、分け与える事もできます、こんな事があるのですねと言うので、すべて、
お大師様の遺言のお陰じあと言うと、ハイ、この村は43番札所への通り道です、金銀山まではすぐです、この近くに町を作ってもらえば、宿場としても栄えます、そうすれば吉田藩も潤、
いますと言うので、
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