2.ただの前菜

 あ、できるだけ軽い感じでお話しするよう努めますが、当時の私にはかなり辛い日々でした。あんまり重い雰囲気、得意じゃないんですよ。

 私、小学4年生の頃から、いじめられてたんです。

 4年生の頃は、休み時間終わって教室に戻ると机の引き出しが左右共に机上に出されて自分の付箋とかの小物類が無くなってたり、たまに暴言吐かれるくらいだったからよかったんですけど、え? あ、いえ、誰か盗ったのかはその時はわかりませんでした。

 けど誰だったのか、今ではやっと、なんとなくわかるようになりました。

 それでですね、5年生になると4年生のとき暴言吐かれた人と同じ人に今度は毎日のように暴言吐かれたり、暴力振るわれたり、体育の授業のサッカーやバスケットボールのチームで「お前なんて仲間でも何でもないんだから、こっち来るな」って作戦会議入れてもらえず集団無視とかされたりしました。なんでいつもよりによっていじめっ子と同じチームばっかりだったんだろう……。

 ……まぁ、最後のは本人の前で泣いたら一時期の間は収まりましたけど、暴言暴力は結局最後まで止みませんでしたね。暴言暴力はもう段々と慣れつつあったのですが、集団無視は初めてのことだったのでものすごく傷ついたことを今でもよく覚えています。

 ……あ、ここからが本題なんです。今までのは前菜とでも思ってください。すみません、長くて。

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