第7話 夏祭り

 サツキと金魚すくいの屋台で金魚すくいの勝負をした僕は、サツキに良い所を見せようとデメキンばかりすくっていたのだ。


 しかし僕は、なかなかデメキンの金魚をすくう事が出来ず、サツキとの勝負に負けてしまった。そして一匹の金魚もすくえずに、ぽいやぶれてしまったのだ。


 僕はくやしくて、サツキにこう言った。

「ちっくしょー、このデメキン、きが良すぎるよ!」


 こう僕がサツキに向かって話し掛けると、それを観ていたサツキは僕に向かって、こう言ったのだ。

「ハヤトくん。ハヤトくん、調子に乗ってデメキンばかりすくってるんだもん」


 こうサツキが僕に笑いながら答えた。すると僕は、サツキに向かってこう言い返した。

「おっかしーなぁ? 昔はもっと、上手うまかったんだけどなぁ…」


 僕がサツキにこう言うと、サツキはすかさず、こう言ったのだ。

「ハヤトくん 金魚すくいの約束、覚えてるよねぇ?」


 こんな風に僕に向かって、サツキは言って来た。僕はくやしかったがサツキとの金魚すくいの勝負に負け、サツキにあんずあめをご馳走ちそうする事となったのだ。


 こうして二人は、あんずあめの屋台の方へと向かったのであった。


つづく…

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