episode1 #5「黒の剣」
男はキョトンとしたがその後腹を抱えて笑いだした。
「がっははははは、面白い事言うな、兄ちゃん!今、自分が何言うてるのか分かってるのか!!」
男は牙を剥き出して炎美に襲いかかった!だが炎美は微動だにしなかった。
「奮い立て、我が血闘よ!」
---「ったく、ドコよあいつ~!」
河原まで来た柑菜は炎美を捜していた。逃した男を捕まえる筈が今は炎美を捜す事が優先事項になっていた。
「も~、何かあったら私のせいなんだけど~~!!」
頭を抱えながらも捜索を続けていると、前の方で黒い煙が上がっているのが見えた。
「何?今度は火事~?…まさか!」
イヤな予感がした柑菜は煙が上がっている場所へ向かって行った。
「…何よ、コレ!」
するとそこには倒れている緑茶色の怪物と立ち尽くしている炎美の姿があった。
しかし炎美の様子がおかしくなっている事に気がついた柑菜。
炎美の右腕に何か持っているイヤ、付けている。
デカい黒い剣の様な形をしていて肩から上に向かって鍵状の突起が出ている。その突起の先端には煙の様になっていた。
「炎美!」
柑菜が呼び掛けると炎美に付いていた剣がスッと消えて炎美はそのまま倒れてしまった。
「炎美!炎美!」
急いで炎美に駈寄る柑菜。
---謎の青年・黒崎 炎美。彼は一体何者なのか?それを知るのは大分先の話である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます