第6話初のボス戦
今回ちょっと短いです。
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結構な時間がかかってしまったが、ようやくボスのいる階層、10階層に到着した。
やはりボスのいる階層は他の階層と違って大部変わっている。
まずモンスターが一匹もいない。
そして俺の目の前には大きな扉がある。
その扉からは今まで見たこともないような、こうなんというか明らかにさっきまで戦っていたハイオークとは比べ物にならないくらい、俺の頭の中が危険だと神経を駆け巡ってる。
そして、10階層の扉に居るのはいいものの、騎士団長やクラスの奴らがさっきから探しているのだがどこにも見当たらない。
「これは…やはり完全に置いて行かれたな」
俺は予想していたことを口にする。
多分、この先にいるボスを瞬殺して次の階層に行ったのだと俺は予想する。
「はぁぁぁ…まじか…俺1人で倒すのかよ…絶対無理だろ」
俺は諦めたように口にする。
この迷宮のボス部屋は一旦入ってしまうとボスを倒すまで永遠に出られないようになったいる。なので、中に入ってどんな敵か探ろにも分からない状況なのだ。
「でも行くしかないよな、よし!」
俺は覚悟を決めて、目の前にある巨大な扉を手で思いっ切り押す。
扉はガッガッガッと異質な音を立て開いていく。
俺は開いた扉の中に入っていく。
『ガタン!』
ボス部屋に入ったのが確認されたのか、扉は勢い良く閉まる。
ボスはこの部屋の中央にいるようで、一体だけのようだ。
しかし
「おいおいまじかよ」
とりあえず鑑定してみる。
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オーガ:オス
レベル:40
HP:2000
MP300
力:900
俊敏:400
運:5
称号:この部屋のボス
スキル
分かりません。
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これはヤバいかもしれない。
スキルは俺がオーガよりも弱いため見ることは出来なかった。
俺の前にいるオーガの見た目は3メートル位の人型のような鬼だ。
手には何も持っておらず、素手で戦うようだ。
「上等じゃねぇか…やってやるよ」
俺は身体強化を使い、体に魔力を覆う。
そして、俺はオーガーに向かって全速力で走る。
俺がオーガの目の前まで来ると、オーガは俺を倒そと右の拳で俺を殴り殺そうとしているみたいだ。
「そんなもん気かねぇよ、これでもくらっとけ」
俺はオーガの攻撃を容易くかわして、その際に新しく得たスキル[
「なっ!」
が、しかしオーガは直ぐに体勢を整えて俺が放った[
当たると思っていた俺だが、回避されるとは思っていなかったので、少し驚く。
だが驚いている暇も与えてくれないのか、直ぐにオーガが俺に次の攻撃を仕掛けてくる。
「ッ!」
オーガの拳が俺に当たってしまう。
そして吹っ飛んで行く俺。
「あいつの攻撃…なんかさっきより早くなってないか?」
実は後から知ったのだがこのオーガ、実は時間が経つたびにどんどん攻撃のスピードと威力が上がっていくのだ。
そんなことは知らないため、どんどん攻撃スピードと威力が上がっていくオーガに俺はただ回避と防御をするしか選択肢は残されていなかった。
しかも闇魔法の視界を塞ぐ魔法を使って見ても数秒で破られてしまうのだ。
現状打つ手が無くなっている。
「クソ…やばいな…このままじゃジリ貧だな。どうする…」
この現状をどうするか考えている今でもオーガは俺への攻撃を緩めることなく攻撃をしてくる。
「こんな時に発動すんじゃねぇのか?チートってゆうのは、何かねぇのかよ!ッ!」
俺は危機的状況の中チートが覚醒する主人公を思い出しながらオーガに向かって言う。
そしてそんな思いが届いたのかは知らないが、
《固有スキル[努力]が発動しました》
突然俺の頭の中にそんな声が聞こえる。
俺は一旦オーガとの戦闘を止めるべく、逃げ回る事にする。
そして走りながら固有スキル[努力]を確認にする。
固有スキル
[努力]
説明
1ヶ月に一回だけ使用することが可能。
ステータスの一部を大幅に上げることが出来る。
だが、上げたぶんの数値分、努力をし、その数値まで上げなければならない。
期限は1ヶ月。もし失敗した場合は元の数値に戻ってしまう。
「よしきた!固有スキル!見た感じ全くチートじゃないが、今の現状を変えることは出来るはずだな、固有スキル[努力]を発動して、俊敏を上げるか」
《俊敏を124→500に変更しました。尚、1ヶ月間は変えることは出来ません。
そして残りの1ヶ月以内に376を集めて下さい》
俺は変更の声を聞いて、俊敏が上がったことを確認する。
そして、逃げ回る事を止め、再びオーガの方へと、走り出す。
「お~早!」
俺はさっきとは違う速さに驚きながらも、オーガに攻撃を仕掛ける。
攻撃の速度も上がっているらしく、回避と防御ばかりだったのが、今はオーガが回避と防御をし、俺はスピードが上がっている攻撃でどんどんオーガを追い詰める。
オーガのHPが100を切るのを確認する。
「これで最後だ!オッッラ!」
100あったHPが一瞬にして、0になる。
オーガは『ズトン!』と音を立てて後ろに倒れる。そして光とともにその姿を消して行く。
《レベルが上がりました》《レベルが上がりました》《レベルが上がりました》
そして、オーガを倒した途端に次の階層へと続く階段が現れる。
「よっしゃーー!」
俺は喜びの余り思わず叫んでしまう。
俺も大部傷を受けているため、とりあえずヒールを自分にかけて休む事にする。
「ふぅ…なんとか勝てたな、これも全部固有スキルのお陰だな。もしこれがなかったら死んでたなまじで」
レベルが上がったことにより固有スキルの
残り376の数字が223になっている。
「500までなら簡単だな。あっという間にいける。ふぅ~疲れたオークの肉でも食おう」
俺は誰もいないボス部屋で1人食事をする。
実はこのオークの肉、9階層のオークを倒したた時に貰った肉なのだ。
そして、そのオークの肉を焼くためにどうしようか迷っていたら、レッドスライムの核が一回だけ火魔法を発動出来ることが判明して、オークの肉を焼いてアイテムボックスに入れていたのだ。
ちなみに、6階層にアクアスライムがいたので、その核も獲得済み。これで水の心配もなく食事が出来る。
「うんやはり上手いなオーク肉は。モグモグ」
腹ごしらえを終えた俺は11階層に行くのではなく、オーガを何回も倒してレベリングをすることにする。そのついでに食料も忘れないことにする。
「よし!じゃ始めますか!」
100階層の道のりはまだまだ長そうだ。
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