夏のある日
狐さん
1. 花火大会(彼女 ver.)
セミの鳴き声
風の音
どこからか聞こえる風鈴に
君の足音
今日は久しぶりの君とのデート
二か月前から約束していた花火大会
少しでも君に褒められたくて
少しでも君に可愛く見られたくて
着なれない浴衣に手の込んだ髪型
でも今日の君はそっけない
いくら話しかけても空返事
さっきからあっちを見たりこっちを見たり
私に興味が無いのかな
大きな音を立てて花火が上がる
赤 青 黄色と夜空を照らす
花火を見ている君の横顔
無邪気で可愛くて、でも格好良くて
また”好き”が募っていく
私だけだと思うけど
会話が少ない帰り道
私の目線は君の右手
まだ一回も繋いだ事がない
いつかは繋ぎたいな
もうすぐ分かれ道
ここで君とは離れ離れ
終わりなんて来ないで
時間よ止まって
この瞬間が永遠に続けばいいのに
また会えなくなるその前に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます