小さなひまわり
@11245
第1話
夏、太陽が活発で地上に陽気を降らせている。
そんな中、小さな子供が二人道路を駆け抜けていった。
「ちーちゃん、この先、この先だよ!」
慌てて振り向いた男の子、ちーちゃんと一緒にいた女の子に言った。
「もっくん、まってよ。そんなに早く走れない」
なんとか追いつこうと一生懸命走るちーちゃんに、もっくんは時折振り向きながら早くと急かす。
どうやら今すぐに見せたいものがあるようで足は止まらない。
「待ってってば!」
追いかける女の子のぼうしがいまにもぬげそうだった。
階段を駆け上り、見晴らしのいいけしきとなった。
その先には絨毯かと思われるぐらいにひまわりが咲き乱れ、真っ黄色になっていた。
近くのひまわりに手をかけ帽子に差し込むと小さな約束をした。
将来ひまわりが咲く季節に結婚しようねって確かに小指を絡めあいなんども指を振る。
小さなひまわり @11245
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