第35話 脱落した我

深く槍を突き通した


彼女を貫いた。 


苦しみの数字である5。


ヨブは5月5日生まれであった。


菌の匂いがする森。


性器の匂いだ。


死の匂いだ。


愛の起源を私は知った。


存在の意義、


それは、ちんこおったてた山猿のオナニー


ブラフマンを教えてください。


ブラフマンは、身心脱落したとき、


起こるあの絶対的な確信。


陰茎の基底部はブラフマーで、棒は、ヴィシュヌで、亀頭はシヴァだ。


さらば!


私よ!


全てが私に告別の合唱を歌った。


それはさながら、一人のAV女優に、たくさんの男優がぶっかけしてるみたいだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る