第21話 空炎

雇われてる人は、金で動くようになってしまう。


ひたすら死ぬ気で生きよう。


たった一回きりの二度と戻ってこない人生なんだから。


笑っちゃいけないような人間の愚かさも所詮人間的で笑いに値する。


失恋自殺の少女も、殺人しちまったチビデブ不細工フリーターおじさんも、


西成で鬼畜輪姦のDVDを売りさばくホームレスも、それを馬鹿にしてかっこつける非正規社員も、


みんな豊穣な人生を送っていた。


包茎マイクロペニスの画像を形態に保存してにやついてる女子大生も、


パンパン巨根に犯されたがっており、


美人でもペチャパイのせいで、軽音楽部でトップシンガーになれなかったことをコンプレックスに思ってたりする。


トランプがプッシーつかんだからってしったこっちゃない。


今日も、夕日はひたすらに美しい。


膣土方とかいう、本物の土方に失礼な言い方される彼女たちも、マンコを夕日に照らして輝かせる。


om jun sah sah jun om


男優のキンタマを蹴り上げたAV女優より、男優のほうが気持ちよさそうだった。


もう30歳だ、しかし魂年齢は41歳だ。


男として生きるということ。


この世界は大いなる母の幻惑なのに。


娑婆こそが真実だ。


仮装こそが真実だ。


君たちはそれを認める強さがないために、方便を必要としたのだ。


om shribhaskaraya vidmahe saidevaya dhimahi tanno surya prachodayat


男として生きること。


男らしくなれば、女も女らしさをかもし出してくる。


世界は女だ。


母なる女神よ、許したまえ。


夕べの紫は、母の紫。


慈悲の化身、慈悲の大海。


いろんな人たちの中の悲しみ、そしてそこから起こる怒り、


それがあなたの怒り、


それが私の怒り、


全てはつながっているから。


わたしにはわかる。


ある境地を体験したものだけが作品などに見せるその片鱗を。


死に限りなく近く生きよ。


物体は流動し、流体は火となり、火は、風となり、


風は空間となった。


真空の炎。


あらゆる存在が生きていてつながってることが感じられるだろう。


そう、自然に達したんだよ。


戻ってきたんだ、我が家に。


くつろぎが安らぎへと深まる。


大いなる自然は、人間の個性には屈辱的なことだが、個人性などまったく気にかけず、円満で、荒々しく美醜を超えて美しいのでした。


わたしたちはその中で生きる一匹の雄や雌だった。




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