百日目
百日目。僕は博士の隣にいた。
博士は前に比べてよく僕を撫でてくれるようになった。それはずっと隣にいるからだろうけど、休憩する時や仮眠する時、それ以外にも僕と目があった時は必ず頭を撫でてくれた。
それが嬉しくてずっと隣にいるのだけど、博士の邪魔にはなっていないだろうか。ただそれだけが心配だったが博士は相変わらず"ココロ"の開発に勤しんでいた。
この頃になると、博士の
そんな博士を見るに見かねて、僕は白衣の
「大丈夫だよ。後ちょっとかもしれないから、待っててね」
僕の言いたいことが分かっていたのか、博士は手を止めることなくそう言った。
博士がいつものように「どうしたんだい?」と聞いてくれないのは悲しかったが、博士が大丈夫だと言うのなら、僕は従おう。
これは博士の生き甲斐で、博士が選ぶ道なのだから。
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