心低∞マイル

どりー

第1話 科学者


ココロをクダさい


アイトはナンでスカ


ユウジょウトハなんデスか


心がアレバ


心のソコカラ


キミを好きになれたのに・・・



心を下さい






1ヶ月前──…


「M990お前は壊れている。壊れているから君を捨てなくては」


マスターなんで私をステルンデスカ

マスターイヤです


「なんだい?嫌なのかい?でも、君は私には逆らえない。そう、プログラムされているからねぇ」


そう言ってマスターと呼ばれる男は《ガラクタ》のデータを消し、電源を抜き、持ち上げゴミ箱に投げ捨てた。

ただこの《ガラクタ》には自我がある。それが厄介だった。《ガラクタ》はデータを消される瞬間、半分のデータをバックアップして誰にもわからない所に隠した。データを残したとはいえ、それはたったの半分。所々抜けている。完璧な状態ではない。《ガラクタ》は何を思ったのかゴミ箱から出て、歩き出した。ギシギシと鈍い音を立てながら

《ガラクタ》は闇に消えた・・・・



「マス・・・ター・・?誰・・デスか?私は・・・誰?」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る