4話⭐午前十時の電話

朝ご飯をたべ終え、

することもなくリビングで携帯を弄る。


そんなことをしてると母さんが

家の電話から文和に掛けた。


「もしもし、文ちゃん」


相手はすぐに出たらしい。


「突然で悪いんだけど、

高校時代の制服ってまだ持ってたりする?」


一時間後、文和が来た。


「いらっしゃい」


母はニコニコして従姉いとこを迎え入れた。


屈辱だ……


俺の姿を見た文和は思いっ切り大笑いした。


分かってたけどやっぱり、こいつに

知られたくなかったなぁ。


そして、手には制服が入った

紙袋を持っていた。


「事情は知らないけど

まぁ、私の制服でも大丈夫でしょう」


実は、俺と文和は同じくらいの身長だ。

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