1話⭐午前七時の悲鳴

「はぁぁぁ!?」


歌門治貴かもんはるき、十七歳


本日、女になりました……


どうしてこうなった?


えっと、確か昨日は昌明まさあき

と下校時刻ギリギリまで話して、

遅くなったから家まで送ってもらって……


あぁ!!


もしかしてあれか!?


いや、あれしかない。


原因は解ったけど

どうすんだよ……これ


とりあえず、

落ち着いたところで

階段を駆け上がる音が聞こえて来た。


母さんだな。


バン!!

と部屋のドアが思いっ切り開けられた。


「治貴どうし……」


たの?までは

言えなかったようだ。


それもそうか。


息子が一晩で娘になったんだし。


母さんを手招きして部屋の中に入れた。


「とりあえず、座ってよ」


ベッドから出てパソコンの椅子を

引いて母さんに言った。

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