ありふれた日常の

ひつじさん

駅の待合室

 特定のアナウンスで人が蜘蛛の子を散らすかのように飛び出ていく。

 人が出て行くたびに吹き込んでくる熱風。自然とここに集まってくるのも頷ける。

 周りの人が出て行き静けさだけが残った中、私はそれが風を切って入ってくるのをじっと待っていた。暑さを感じるのを一秒でも減らしたかったのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ありふれた日常の ひつじさん @hitsuji3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ