第668話 tapping…剥啄(はくたく)

tapping…剥啄(はくたく) 大鴉が夜中にやってきて、うとうと・うつうつしている人の部屋の扉を叩くときの音。そんな語はないって、日夏耿之介にはあるんだよ、と、日本一重たい作家全集の1冊をとりあげて、剥啄する女子高生。尾崎翠とか村山槐多とか日夏耿之介とか、名前だけでも覚えておくと文学少女っぽくていいね。原文はエドガー・アラン・ポーだけど、翻訳の元は多分韓愈っていう唐代の詩人・政治家の「剥啄行」から来てるんだと思うよ。はくはく、たくたくだよ。

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