第579話 speck-of-sand-in-the-eye style…小砂眼入調(しょうしゃがんにゅうちょう)
speck-of-sand-in-the-eye style…小砂眼入調(しょうしゃがんにゅうちょう) 英語を日本語化する際に、ありふれた言葉を漢語とか使ってむずかしくすること。変な翻訳に対して、明治時代に幸田露伴と思われる人が評した。落語『延陽伯(えんようはく)』、関東では『たらちね』の中に出てくる女性(元は宮仕えをしていたという経歴を持ち、妙にむずかしい漢語を使うので、長屋でその女性を奥さんにもらった男がびっくりする。人の変な日本語テキストはわかるんだけど、自分のはわからないんだよなー、と、異世界ファンタジーを書いている女子高生。しょうがないので友だちにチェックをしてもらう。なんだよ、異世界にテーブルとベッドって、クレープ食べ歩きはないだろう、ジャガイモのスープ、ウーロン茶、タコのマリネ、全部だめ、と、異世界にはうるさい女子高生の友だち。ジャガイモぐらい許してやれよ。そもそもはスペック・オブ・ソウダスト(木くずの一片)・イン・ユア・ブラザーズ・アイ、つまり「兄弟の目の中のちり」には気づいても、自分の目の中の梁(はり)にはなぜ気づかないのか、という、イエス・キリストの言葉です。大工、日本だと長屋の熊さんの息子みたいなもんだから、この「木くず」と「梁」のたとえが意味あるんだよね。相変わらずテキスト長くて悪いね。
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