言葉が書けなくなるその時まで
シンエンさま
言葉が書けなくなるその時まで
久しくキーを打つことに
何かの迷いが心の奥に彷徨う。
タレントもなし、
読書能力も欠けるし、
何よりも元々生まれつきの馬鹿だし、
更に、僕は迷う。
何かの理由で僕は導かれている。
書かないといけないと感じた。
いい作品だっていい、
悪い作品だっていい、
書いてみたいんだ。
昔の悲しみで諦めた自分の
心の涙が埃の形をして
僕のパソコンのキーに落ちて、
そのままで積もってしまった。
僕は埃が積もるキーを拭き、
自分の指先の油が付くような
誇らしい汚れに染まるキーにしたい。
長い旅の走りで疲れを感じた馬が
使える馬だと知られるように、
汚れつきのキーが頑張る証拠となる。
か弱い自分が
更に
更に先人たちに負ける悔しさを感じる。
更に自分のパソコンのキーに
僕は汚れを付ける。
負けっぱなしで、
知らない人のコメントで言われっぱなしで、
自分がまだまだダメな人間と
そういう事を真っすぐに見つめる。
恐ろしい試練、怖くなる自分、
そんな危ないところに
揺れる心の僕はわざと足を踏み入れる。
自分は削られ、
人に痛みつけられ、
その刺激を受ける度に、
筋肉のように回復がやってくる。
何故って?
成長したいのさ。
昔、プライドを求めた自分から
今、プライドを捨てた自分への成長に
なるように、
久しく僕は再びキーを打ち、
言葉が書けなくなるその時まで
頑張ってみたい。
悲しみで諦めた人たちよ、
この詩が役立つように、
僕が君と共に頑張っていることが
君の心の支えとなれるように
僕はまた、
足を踏み入れる。
言葉が書けなくなるその時まで シンエンさま @shinennsama
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