「カク」を、考える。

カクヨム・スタートアップ

カクヨム・スタートアップ

 Twitter の相互さんがカクヨムに登録なさったので、ふとこの機会に考えてみる。特にそういうものに一切苦しんだことがない人間が考える、カクヨムでの作品公開スタートアップ!


 いえい! 参考になるもん書ける気がしない!


 まず、ここを書いときましょう。飢えてんですよ俺は。五胡十六国の物語に。だから、そいつが増えてくれそうなことなら何だってやりたいんです。というわけで思考実験をして参りましょう。



・そもそも作品ってどう作るの?


 迷うな! おまえが作品だ!


 ここを迷うかた、スッゲー多いと思います。けどここ、じつは悩んでも無駄。


 今のあなたは、麓にいます。なのに山頂に辿り着けるか不安がってもどうしようもねーんです。登ってみなきゃわからない。


 つまり、「読者にとって面白いものを……!」とか気負わないこと。すっげー作品を作ろう、とか思ってみても仕方ない。あなたが感じた「面白いこと」を文字にして、伝えてみたい。これでいい。


 幸いなことにカクヨム、最低文字数制限ないです。短くてもいいんです。「そういや、あれ面白かった!」を書く。ひとまとまりの文章にする。


 更に言えば、完成させなくてもいいです。だってあとで更新できます。いにしえのひとも言ってます、「人間の推敲校正能力は、作品公開後に無駄に急上昇する」。経験則から申し上げて、これは真理です。ならそこのステータスボーナス、始めっから頼りましょう。


 なので、「面白い!」をどうにかして伝える! ここだけをターゲティングしてください。「あなたにとって」面白い、だけでいいんです。だってそれは面白いんですから。


 とは言え、気になりますよね。他人の目。知ってる。あれ怖いよね。なのでその辺について次に書きます。



・他人の目? 気にするだけ無駄だ!


 おや、前後で矛盾が。


 まあ気にしません。と言うのもね、カクヨマーの目ってのは「あなたにとっては」通過してくもんだ、と見做してしまってほぼ構いません。見られてるけど、見られてない。そんくらいの認識でいいです。


 カクヨマーが、なぜ新作を求めるのか? 未知なる面白いものを求めて、です。ここでカクヨマーにとってあなたは、たくさんある「未知」の一つ。知らないということは、どうしても興味も薄い。極端な話、チラ裏に書くのとあんま変わりないです。


 木を隠すには森、って言葉もありますよね。ここにはたくさんの新しい物語たちがいます。つまり、スルーされるのがデフォルトなんです。始めっからそういうもんだ、ってさえ開き直れれば、むしろ一つの反応がご褒美になります。なので、とりあえずまぎれちまって、んで友達に見てもらう。「こんなん書いたよ!」って。いいじゃないですか、内輪最高ですよ。


 っつーか心底思うんだけど、カクヨムの表示形式で自分の文章が表示されると、マジでアガりますよ。「それっぽい! それがなんなのかよくわかんないけど!」って思うこと請け合い。カクヨム表示を見るためだけに文章ぶっ込む、とかでもいいくらい。


 他人の目は、あります。けど、ここカクヨムは大道芸人たちの居並ぶストリートです。ここでは大道芸人は特殊な人種ではないんです。すげえ奴もいればおぼつかない奴もいる。そう言う世界です。


 ついでに言えば、すげえ大道芸人のなかにも、見習いだった頃のことをすっげー大事に思ってる人たちも多いです。あなたが公開に対して恐れてるのはわかりますが、このストリートにおけるルーキーへの目線は、あなたが思うのの億千万倍はあったかいですよ。だって、第一歩を踏み出すのがどんだけ恐ろしいか、をよく知ってる人たちだからね……たぶん。うん、いや、俺全然第一歩怖がんなかったし、予測でしか語れねーわ。



・別にこんなん、いつ辞めてもいい


 そして最後。これ。


 案外重要なことだと思ってます。人間にはどうしても好き嫌いがあります。面白そうだと思ってやってみたら、存外面白くなかった。そんなことだっていっぱいある。そしたら、無理しなくていいんです。放り出しちゃえばいい。


 いっぱい面白いものはあります。それのうち、どれが貴方にとって面白いものかはわかりません。そしてそれは、実際にやってみないとわからない。


 なら、とりあえずやってみる。


 面白かったら続け、面白くなかったら終わりにする。


 未来の一読者候補として、あなたが続いてくれることを望みはしたいです。けれども、それはあなたを蝕む呪いであってはならない。



・その先のこと


 まぁ頑張って?


 いやね、実際に続けて、「読んでもらいたい!」って欲求が強くなってくれば、いろんな壁だとか悩みにぶち当たりますし、「読者舐めてんのかコラ」みたいな葛藤とかも出てくるとは思います。


 けれども、それらにまで辿り着く人は、「公開するのって楽しい!」ってことに気付いた人種なんだと思います。楽しさをベースに、つらさ、苦しさがある。だからこそ、つらさや苦しさも乗り越えられる。


 そしてこれらは、「公開してみないことにはわからない」です。


 なので。


「てきとーでもいい、まずは放り出してみ?」


 そう、俺は伝えたいです。




 で、五胡十六国の物語書いてくださいマジで。(オチ)

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