第20話-2
という訳で、今日も今日とて、俺とみゆきはお昼休みに属性検証。
机を真正面にくっつけて、本日は――いつの間にか身近になった属性「アイドル」について検証していた。
うぅむ。この気がついたら意外と手の届くところにあった感。
気軽に会えるアイドルからの流れでじわりじわりと浸透してきたのだろうが、今日までこんなに身近にあることに気がつかなかった辺りが怖い。
戦略的に、業界が距離を詰めてきているということか。
「本来、アイドルとは高嶺の花。モニタ越しにしか会えない
「哲学的だねタカちゃん!!」
「しかし、時代の移り変わりと共に、手の届かない高級品から、ちょと背伸びすれば自分もなれるのではないかという形に変遷していった」
「親近感って大切だよね。私も、歳の近いアイドルとか応援しちゃうもん」
「時代を共に生きている感!! それが今のアイドルの力!!」
故に、アイドルという存在はここまで身近になったのだ。
「「「お前の参考にしたアイドルは、古い時代のアイドルだよ!?」」」
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