第19話-2
今日も今日とて俺たちは、休日だけれど属性研究。
俺たちは難しい属性を求め――県内屈指のアーケード街に来ていた。
政令指定都市ではないので、大したお店はないけれども、そこはそれ。イオンモールしかない地方よりはちょっと変わった店がある。
温故知新だ。
古い商店街に目を向けることで新しい発見を得る。それこそが、俺たちが商店街を訪れる理由だった。
しかしながら――。
「すみません店員さん、なにぶん商店街は不慣れなもので」
「私たち、商店街みたいな寂れた所にくるのは滅多にないもので」
「喧嘩売ってんのか!!」
「めっそうもない!! 店員さんのことを頼りにしてるんです!!」
「こんな見るところがなんにもない商店街で、それでも一生懸命働いてる、就職氷河期ストライク薄給お姉さんを尊敬してるんです!!」
「やっぱ馬鹿にしてるだろ!!」
土地勘はどうしようもない。
なので眼鏡屋の店員さんに、今日も今日とて助けを求めた。
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