第17話-13

「ストップだみゆき!! ストップ、落ち着こうみゆき!!」


「ぷんぷんだよ!! なのに、他の女の子といちゃいちゃとか!! ぷんぷんなんだよ!! ぷんぷん!!」


「落ち着くんだみゆき!! 一旦、シミュレーションはストップだ!! 落ち着こう!!」


 俺はみゆきの肩に手を置いて、彼女を止めた。

 ほえと間抜けな声を上げて、彼女は眼をぱちくりとさせる。


 何か違ったと問うその瞳が見ていて痛々しかった。


 うぅん。


「なんか、お前のそのヤンデレは違うんだ、みゆき」


「違ったのタカちゃん?」


「最初の方はなんというか、凄く真に迫る感じだった。けれど――」


「「「デレが強すぎだよ!!」」」


 それだ。


 今回はクラスメイトの言う通り。

 そう、デレ成分が強すぎるのだ。

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