第16話-5

「気の置けない親友が恋人になるかもしれない可能性」


「性別が同じだったから、今まで距離も近かった。その距離感が、女の子になっちゃったことで危険領域に入ってしまって、あたふたしちゃう」


「また、女幼馴染はファンタジーだが、親友は限りなくリアル!!」


「ワンちゃんあるかもって思わせるのが、ミソだよね!!」


「「「いや、ないだろ!!」」」


 あるかもしれないじゃないか。

 もしかしたら、そういう薬が開発されるかもしれないじゃないか。

 魔法も奇跡もあるかもしれないじゃないか。


 そういう否定から入るからダメなんだよ、クラスメイトたちは。

 まった、もっと夢を持とうよ。俺たちは若者なんだから。


 さておき。


「あるいは、男装女子でもいける」


「頼りになるのは俺だけなんだ理論だね、タカちゃん」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る