タイムリープものと言えば、主人公がリープする作品をすぐ想像しちゃいがちですが、この作品の面白いところは兄がリープするところ。そして、主人公の弟はそれを認識し続けられる。
この兄がおバカな感じなのですが、一話ごとに軽快にリープする面白さに、ついつい、応援ボタンを押しながらページをめくってしまいます。
やがて中編小説も後半に向かうと、意外な展開と、設定の開示へと進んでいき、僕みたいな読者は一本とられてしまうわけです。
「タイトル斬り」コンテストの話を聞いたときは、「そんな狭い自由度の中でどうやってオリジナリティを出していくんだよ」と、ちょっと溜息をついて自分自身の参戦は見送りました。
それからしばらく経った時にランキング一位に katternさんのこの作品を見つけたのでした。なんだか気になって初めから読み始めたところ、「おっ、おっ、おっ」と、そのテンポ感と、バカバカしさ(いい意味)に引き込まれていきました。
以降、katternさんの動向はチェックしちゃうようになったわけです。
読み始めるのに気負う必要はありません。
ちょっと、疲れてベッドに倒れて、なんか、重い作品は読めない手持ち無沙汰くらいの時に、ほんの出来心で読み始めちゃいましょう!
――きっとアナタもヤられるはずっ!(え?)