俺はラブコメがしたいッ!の評価

 すみません。web小説の方の更新に時間を取られて二日ほど休んでしまいました。

 本日はまるまじろさん作「俺はラブコメがしたいッ!」の評価を書いていきます。


 ※注・キリがいいという理由から八話までしか読んでません。

 

 第一部を読んで感じたのは、少なくともこの時点でラブコメ臭はあまりしない。

 そもそもラブコメを書く際には幾つかパターンがあると思います。


1)最初からヒロインたちの高感度MAX。あるいは、ちょろイン続出でハーレムパターン

2)主人公が「恋をしたい!」と思って行動を起こすパターン

3)普通に過ごしてて惹かれ合ってという少し古い王道パターン


 まぁ、他にもあるでしょうけど、パッと思いついたのが上の三つ。

 1はこないだから何度か登場している「カンピオーネ!」もそうですが、私の世代的に有名なのは「IS」とかですかね。今年中に完結するかなぁってやつに「精霊使いの剣舞」もありますね。

 あとは、「銃皇無尽のファフニール」とか。


 2は美少女ゲームならよくありますね。メジャーなのはhibiki works(旧・暁works-hibiki side-)の作品とかですね。

 自分からヒロインにアプローチを掛けていく系のストーリーになっています。

 恋愛したい!って訳じゃないですけど、アプローチを掛けると言う意味では「デート・ア・ライブ」も該当するかと。


 3は「ゴールデンタイム」とかまさにこんな感じかなぁって思います。

 「まよチキ!」もこれに該当しますかね?


 で、本作は何に該当するか――私はかなり捻った2なのかなぁって思いました。

 主人公は恋愛を羨ましがっているように見えたので。

 アプローチって意味ではお節介な性格が助けてくれるのではないかと。

 ただ、全体としてラブコメ臭が足りないのは事実なわけで……

 散々、恋愛アドベンチャーゲームをやっている身としては、変化球は難しいだろうからテンプレを上手い具合に押さえて欲しかった。

 例えば、傘に入るシーンとか。

 もう少し、主人公に照れがあってもいいのかなぁとか。

 何でしょう? 主人公が過去のトラウマからか全体的に消極的なんですが、消極的過ぎて思わず照れるって描写が(あるけど)少ない。

 特に幼馴染みの茜が相手になると、友達って感じになり過ぎてヒロインとしての地位が危うい(完全にまひろに持っていかれ気味)。

 全体的なキャラクター性はいい感じに出来ていると思いましたが、関係性やキャラクター性を活かしきれていないように感じました。


 総評としては序盤なので根幹には至れないにしても、ラブコメを感じさせる描写はもっともっと増やしていいのかなぁと思いました。

 どっかで書きましたけど、出だし良ければ取り敢えず良し。

※注・出だしが悪い訳ではありませんが、ラブコメという割には日常(学園生活)というイメージが序盤で出すぎている。


以上、参考になれば。

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