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  • 入水への応援コメント

    例え話に登場する中国史や詩の引用に、独特のリズムがあり、とても快いです。
    少年が化け物から逃れようと竹林を走る焦燥感、寺で大人の住職に匿われる安心感、幼少期に読んだ昔話の「三枚のお札」が彷彿として蘇りました。
    一時の安堵が、彼の末路の絶望を、より色濃く感じさせます。

    体に穴を穿たれた姿、梵鍾ごと焼かれた遺体、それらは化け物の暴虐を結果として残すのみで、どの様に為されたかの描写が抑えられ、読み手の想像に任される分、恐さが増します。

    そして、女が化け物へと成り果てるに至った場面が、時系列を入れ替えて書かれた最期、正体不明の化け物への恐怖が、妄執にとらわれた女の物悲しさに変わって心に残りました。

    作者からの返信

    レビューと応援コメント感謝します。
    古伝説に取材してそれを組み替えて形にしてみました。