第15話お祝いの飲み会その8
飲み会が無事に何事もなく、これといったトラブルもなく終わって、帰り際に美咲が、
「大学生って、ある意味普通の人生では、一度しかやって来ない青春だから、多少はっちゃけることぐらいは悪くはないのだけれども、くれぐれもお酒のトラブルだけは、皆ちゃんと気をつけなさいね」
するとそれを聞いた瞳は、
「美咲ちゃんってさ。たとえ私たちが何十歳になったとしても、私たちの『担任』のままだよね」
「はいはい」と言いながら、美咲は地下鉄の入り口へと向かって行った。
すると今度は雪絵も、
「じゃあ私もそろそろ……帰って寝るから……少し遅い時間に……なっちゃったけど……なんとか明日起きるように……頑張る……」
雪絵は力なさそうにそう言って、美咲の後を追って地下鉄に乗るために、地下への階段を降りて行った。
「おやすみ、ユッキー!」
瞳はとにかく明るく、雪絵にそう言った。
「頑張るじゃなくって、ちゃんと起きるの! だから明日はちゃんと起きなさいよね! 遊んだ次の日に寝坊をするなんて、いい大人として失格なのだからね!」
園里は園里で、やや厳しい口調で雪絵にそう言った。
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