異世界で小説家になって億万長者になりたい!
虎太朗。
第1話 異世界にもバイトはあるみたいです
この世界に来てからだいたい3か月がたった、ここでの新生活にも慣れてきたところだ。
現実世界でいえば今は6月頃、学校でも多くの生徒が友達を作り終えた頃だろう。
まぁもう自分には関係の無いことだが。
色々あって3か月前この世界にやって来た俺、九重夏樹は路地裏で寝転んでいた。
「なんなんだよこの世界、野口英夫使えないとかあり得ねーし」
何て言って変わらない現実に文句を言いふて寝していた。
「お前なにしてんだ?」
この声をかけてくれる人がいなければ、今頃俺は夜になって現れる下級モンスターどもに食われていただろう。
今もこの声の主、アイン・エンゼルさんにはとても感謝している。
この世界の歴史、文字の読み書き、生活の仕方、簡単な魔法の使い方など多くのことを彼女から教わった。
今もバイト先の先輩として色々面倒を見てくれている。
「なーつーきーおーそーいー」
「わかったわかった今いくから待ってろ」
10mほど先から僕を呼ぶ幼女はバイト先の先輩、サナ・ロズベル。
先輩と言っても歳は僕の方が上だ。
彼女はまだ幼い、少し目を離したらどっかのロリコンに連れ去られそうだ。
自販機の前で飲み物ねだられた日にはつい買ってしまいそうだ。
全くこんな幼女が仕事してるなんてこの世界の労働基準法はどうなってるのだか。
とまぁこんな感じでキャラ説明を終えたところで現在の状況について説明しよう。
現在僕たちは郵便配達のバイトで隣町町へ向かっている。
まぁ隣町と言いながら歩いて3日の距離なのでそう近くはない。
こんなことはこっちの世界では当たり前で、車もない自転車すらないこの世界は文明がまだ発展する前の地球と似ているようで少し違う世界だ。
他にもこの世界には本や音楽といった文化が全く無い。
現実世界よりもつまらない世界だと思うが実際そんなことはない。
その代わりにこの世界には魔法がある。
まぁ魔法と言っても、人と人の争いに使われたりは今のところはないので安全だ。
実際使うのはモンスターの退治、日常生活の手助けぐらいだ。
僕もここ3か月で小さな火を操ったり水を出すぐらいは出来るようになった。
一応ダンジョンはあるみたいだがそんな危険地帯に足を踏み入れる度胸などどこにもない。
とにもかくにも僕はこの世界で日常生活をただ送っている。
「また夏樹が遅いー」
「はいはいそんなに急がないでください人が話してるんだから」
「夏樹、お前頭大丈夫か?」
「何でもないです」
とまぁこんな感じで僕はこの世界でバイトをしている。
異世界で小説家になって億万長者になりたい! 虎太朗。 @kotarou0722
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。異世界で小説家になって億万長者になりたい!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます